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アウトドアガイド 金村孔介(南富良野)│FOCUS vol.3 中編

2016/07/04

目指しているのは山も、川も、森も案内できるガイド。 そんなオールラウンドな指向性はどのように育まれてきたのだろうか。 北海道の自然に囲まれた仕事と、そのやり甲斐に迫ってみた。

FOCUS vol.2 前編はコチラ

十勝連峰稜線から南富良野側の眺め。シーソラプチ川の源流部でもあり、この広大な森が清流を育む

十勝連峰稜線から南富良野側の眺め。シーソラプチ川の源流部でもあり、この広大な森が清流を育む

いつかアウトドアの仕事に就きたいと思っていた

─そもそも、アウトドアガイドを目指したきっかけは何だったんですか?
「中学生くらいからアウトドアに興味がありました。高校生の頃には漠然と、将来はアウトドアの仕事に就きたいと思っていました。高3の時にアウトドア雑誌で『どんころ野外学校』の記事を読んだんです。それで大学に入った最初の冬休みに北海道に来て、アルバイトのような形で手伝うように。そこからですね」

─夏と冬の休み以外の時はどうしていたんですか?
「クライミングにハマッてました。ボルダリングとかフリークライミング。都内のアウトドアショップでアルバイトしていたんですが、そこで知り合ったバイト仲間達とクライミングジムに行ったり、外岩に行ったり……」

─どんころ野外学校のスタッフになったのは?
「正式なスタッフになったのは10年前。ちょうど3回目のアラスカから帰国した春です。そのときたまたま、スタッフが足りないから来ないか、という話をいただいて、それで……」

歴舟川のカヌーキャンプツアー。キャンプ道具一切を積み込み、好きな所でキャンプ出来るのが魅力

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─大学を卒業して企業に就職しようとは思わなかった?
「ずっとアウトドアで仕事がしたいと思っていましたけど、実際、どうやったらいいのか分からない。いちおう就職活動らしきものはしたんですよ。ただその頃、冬はアラスカに行くものと決めていたので、それが1年で一番の優先事項でしたからね。だから、将来についてはあまり真剣に考えていなかったかなぁ(笑)」

─「どんころ」に就職後は、アラスカは中止ですか?
「そうなんです」

─残念でしたか?
「うん、やっぱりそれはね……。いつか、もう一回行こうと狙ってましたし、実際、そのチャンスもありました。けれどもその時にはもう、向こうのアウトフィッター自体が無くなっていて、それで完全に諦めました」

─現在も、どんころで犬ぞりを担当されているんですか?
「今、冬はバックカントリースキーガイドを中心にやっています。学生時代を含めると5、6年は犬ぞりの手伝いをしていました。楽しかったですし、今でも好きです。ただ、『どんころ』には、すでに犬ぞり担当のガイドがいましたし、自分で新たに始めるとなると10数頭の犬を飼って、育てていかなければならない。一度飼ったら犬は10年以上生き続けますから、その間やめるわけにいかない。そうやって自分は責任持ってやり遂げられるのかと考えてしまったんです。それがあって、バックカントリースキーガイドに方向転換したというわけです。

 バックカントリースキーに目覚めたのは、実はこちらに来てからです。宮城県出身なので子どもの頃からスキーは好きでした。でも、山は滑ったことはなかった。それが先輩スタッフに連れて行ってもらえるようになってから、すっかり夢中になりました。これは素晴らしい、楽しすぎると(笑)」(後編へ続く)

Text / Chikara Terakura
soto5号(双葉社スーパームック)より転載


金村孔介
かなむらこうすけ●宮城県出身、37歳。北海道南富良野町にある「どんころ野外学校」所属。アウトドアガイド。山も川も森も案内できるガイドを目指し、夏は登山にラフティング、冬はバックカントリースキーなど幅広くガイドしている。
コロンビアスポーツウェアジャパン・アンバサダー。日本山岳ガイド協会認定登山ガイドほか資格多数。

Impression 金村孔介のアイテム

インポッシブルクライムジャケット PM5920

冬、日常的に使用するダウンジャケットですが、気温の低い北海道の山では、夏でも欠かすことはできません。収納はパッカブル機能を使ってバックパック内にキレイにパッキングもできますし、そのまま隙間に押し込むこともできるのもダウンの強みです。ロフトが強いので広げたときにすぐにフワッと膨らみます。2014年のデナリ遠征の時に使用させていただき、その後は普段の夏山でも幅広く使うことができ、愛用しています。


2016/07/04


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