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【レポート】トレランではなく"縦走レース" 「分水嶺トレイル」参戦レポート(1日目)

2017/07/27

7/15~17の3連休で行われた『分水嶺トレイル』に参加してきました。120km、95%登山道、累積標高12,000m。これを3日間で踏破するかなりタフな大会です。一般的な登山とも、トレイルランニングとも違った縦走レースの様子をレポートします。長いので、まずは1日目様子をご紹介します。




こんにちは。コロンビア登山隊の羽布津(ハブツ)です。
7/15~17海の日の3連休で参加してきた「分水嶺トレイル」の様子を紹介します。

分水嶺トレイル、聞きなれない方も多いかと思いますが、80kmもしくは120kmある奥秩父の登山道をゴールの清里目指して3日以内で踏破する縦走大会です。
エイドステーションや誘導係はなく、必要な装備は全て自分で背負い、ルートも自分で確認しながら進むので、トレイルランニング大会とはまた違った雰囲気の大会です。誰でも参加できるわけではなく、登山やビバークの経験、ファーストエイドやセルフレスキューの知識が求められる書類選考があるので、それなりの登山経験が求められます。

コースは、Aコース(80km、累積標高8,000m)とBコース(120km、累積標高12,000m)とあり、それぞれソロ(単独)かチームでエントリーができます。

ちなみにBコースのルートはこんな感じです。
青梅永山公園→榎峠→棒の峰→日向沢の峰→一杯水避難小屋→酉谷避難小屋→長沢山→芋の木ドッケ→雲取山荘→雲取山→将籃小屋→山の神土→雁峠→雁坂峠→破風山避難小屋→甲武信小屋→甲武信ヶ岳→国師ヶ岳→大弛峠→金峰山→大日小屋→富士見平→瑞牆山→大会指定ルート(地図読み)→横尾山→飯盛山→獅子岩駐車場
長いです。。。



今回は、アウトドアブランド混成チームで、Bコースへ参加してきました。実は、他ブランドの方でもイベントなどで一緒になるので顔見知りになります。何より、“アウトドアが好き”というのが接点があるので、仲良くなるのも早いです。

一緒に参加したメンバーを簡単に紹介させて頂きます。
A&Fでプロダクト担当をしている河野さん。今回レースに誘ってくれたチームリーダー。走るのが好きすぎて高尾山に住んでいます。過去にラフティングガイドをしていたりと、アウトドア経験も豊富な方です。(写真右)
フルマークス HOUDINI営業担当の舘下さん。UTMBやUTMFなど国内外の長距離レースを完走するなどレース経験豊富。一昨年の分水嶺トレイルも完走されています。(写真左)
主にマウンテンハードウェアを担当している山岡くん。僕とは同じ山岳会仲間でもあります。ライトな山行はことごとく断られますが、ハードな山行には即答で参加してくれます。(写真中央左)
そして、オンラインストア担当の羽布津。登山を中心に広く浅くアウトドアを楽しんでます。昔の歩荷経験が邪魔をして、なかなかライト&ファストの流れに乗れないのが悩みです。(写真中央右)

Photo:Tachisita

Bコースのスタート地点は、東京都青梅市。スタート時刻は7/15(土)深夜0時です。 これから3日間、仮眠ぐらいしか取れないので金曜は午前中で仕事を切り上げ、出発まで睡眠。22時に青梅駅に集合して、スタート地点の青梅永山公園へ向かいます。

スタート地点にはすでに選手たちが続々と集まっていて、気分も盛り上がってきます。受付を済ませ、必携装備のチェックを受けます。パッキングをし直し、記念撮影を終えるといよいよスタートです。
トレランの大会だと、ここで勢いよくスタートダッシュなのですが、この大会は、皆マイペースにゆっくりと歩き出します。ほとんどの選手が順位よりも完走目的といった感じで、こんな雰囲気の大会もいいなぁと思いました。

Photo:Kono

Photo:Kono

スタートから最初の関門がある雲取山荘までは、ほぼ登り。そして、夜でも標高は低いので蒸し暑く、汗が吹き出てきます。事前情報では、最初の水場がある一杯水、その先の酉谷避難小屋も涸れているというので、雲取山までもつように一人4リットルの水を背負ってきましたが、この暑さだと水の減りも心配になります。
そんな中、高水山の登りの前に自動販売機あるよと、昨年も参加している選手が教えてくれました。ここぞとばかりに水分補給します。ルールでは、山小屋などが対応してくれる時間であれば、食事や飲み物の購入はOKです。なので、この後、行動食やジェルに飽きてきた僕たちの楽しみは「山小屋でおいしいご飯」になっていきます。

Photo:Kono

Photo:Kono

せっかく補給した水分ですが、高水山の登りも蒸し暑く、また汗が吹き出てきます。それでも、高水山、岩茸石山とピークを進んでいきます。棒ノ峰に向かう途中で、日の出を迎えました。明るくなるとぐっと歩きやすくなります。ストレスも軽減するので、太陽は偉大だなと改めて思いました。
棒ノ峰の手前、黒山にベンチがあり、ここでやっと座って休憩。食べ物食べたり、靴を脱いで足を休ませたりします。この辺りから、舘下さん、山岡くんに眠気が襲い始めます。この大会は、この眠気との戦いになりました。眠気が襲ってくると、集中力も欠け、疲れも出てきます。さらに眠気が強くなると、幻覚が見えてきたり、足元がおぼつかなくなってきます。
とはいえ、しっかりと寝る時間もそんなに取れないので、うまく付き合いながら進みます。眠いメンバーがいれば、元気なメンバーが前を歩いて引っ張るという形が自然にできて、この点はチームワークでうまく乗り切れました。



6時前に棒ノ峰に到着。雲海が広がる絶景をバックに、舘下さん、山岡くん5分仮眠。が、暑かったり、アブが顔の周りによってきて、よく寝れなかったそう。
その体調が悪い2人に追い討ちをかけるように、急登が続く日向沢ノ峰への登りが始まります。ここの登りは、元気でもなかなかしんどいものがありました。8:15日向沢ノ峰に着いて、ここで少し仮眠を取ることに。マットを敷いて、10分ほど仮眠を取ります。5分10分の仮眠を取るだけでも、だいぶ疲れが取れ、すっきりするから不思議です。

Photo:Kono

そして、水が涸れているか心配していた一杯水へ。心配をよそに、ちょろちょろとですが水が沸いていました。山で水にありつけるって、本当うれしいですよね。暑さのせいか、水をかなり消費してしまった選手も多く、ここで水が無ければ下の沢まで下るつもりだったという方もいました。

Photo:Kono

一杯水でリフレッシュできたので、一杯水避難小屋での休憩はやめて、酉谷避難小屋まで行って休むことに。登りも落ち着き、巻き道が多いコースだったので、体力を温存しつつ進めました。
12:40酉谷避難小屋に到着。避難小屋でに先着チームが休んでいましたが、僕らが外でご飯を食べ終わる頃には小屋内を空けてくれたので、小屋内で15分仮眠。この仮眠が、この3日間で一番気持ちよく、落ち着いて寝れました。ここの水場は大量に湧いていたので、身体を拭いてリフレッシュできました。



ここからは一気に雲取山荘を目指します。長沢山、芋ノ木ドッケと進んで行き、16:40に雲取山荘に到着。小屋はすでに夕食の時間で利用できませんでしたが、大会スタッフの方が、カップラーメンとコーラをまとめて用意しておいてくれ、しっかり補給ができました。
この大会中、良く飲んだのがコーラ。普段、ほとんど飲まないのですが、山にいるとすごく飲みたくなります。しかも、疲れている時に一口飲むとリフレッシュできるので、ザックに入れておいて、ここぞという時に飲んでいました。

Photo:Kono



18時前に雲取山荘を出発。お気づきかもしれませんが、1時間以上、休んでました。今後の山小屋でも、安定して1時間以上休憩していくことになります。。

Photo:Kono

あとは、日をまたがないうちに本日の幕営地 将監小屋を目指します。
「飛竜山あたりに危険な道がある」と一昨年参加した舘下さんからアドバイス。切れ落ちた崖に沿って木道がかけてあり、気を使う道が続きました。24時間近く動き続けている体には、なかなかしんどい急登も続きます。僕もちょうどこの時間帯に眠気がきて、ひたすら先頭についていくだけでした。

Photo:Kono

22時に将監小屋に到着。ここでようやくツェルトを張り、ビィビィ(シュラフカバー)に包まって眠りにつきます。
丸一日動き続けてくたくたです。

出発は1時。2時間ほど仮眠後に出発です。

2日目に続きます

2017/07/27


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