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ロングトレイルハイカー 齋藤正史│FOCUS vol.1 中編

2016/04/12

アメリカ生まれのロングトレイルハイキングを、文化として日本に普及させたい。ただその一心でサラリーマンを辞め、プロとしての道なき道を歩き出している。ひとりの人間をそこまで引き込んだロングトレイルの大いなる魅力に迫ってみる。ロングトレイルハイカー 齋藤正史│FOCUS vol.1 中編

ロングトレイルハイカー 齋藤正史│FOCUS vol.1 前編はコチラ

全長4989km。アメリカ中部を南北に貫くコンチネンタル・ディバイド・トレイルを行く。ワイオミング州ウィンドリバーレンジ、グリーンリバーレイクにて

ゆっくりと時間をかけて歩いた方がトレイルを楽しめる

─ウルトラライト系のギアは選ばなかったのですか?
「10年前の当時、日本では見かけませんでしたね。トレイルを歩きながら、そういうギアが増えてるよ、という話を聞いたくらいです。ただ、私の場合、山の中で長い間生活するので、丈夫で壊れないことを道具選びの条件にしていました。あとは使いやすさもあります。多少重くても自分の気に入ったモノを持ちたい。毎日の楽しみだからこそコーヒーは気に入ったマグで飲みたいですし(笑)」

─今もそのスタイルですか?
「そうです。それも旅の楽しみですから」

─食糧はどうしていたのですか?
「これも道具と同じ考え方です。ハイカーの中には重さを削るためにトレイルミックスのような行動食で済ませ、補給で町に降りた時にしっかり食事をするという人もいます。でも私は3食キチンと作って食べたい派ですから(笑)」

─どんなメニューでした?
「朝はインスタントラーメンにマッシュポテトや砕いたポテトチップスを入れたりして食べてました。都会の人はカロリー増加を気にしますが、トレイルでは逆で、いかに多くカロリーを採るかが大事。昼も水のある所ではラーメンを作り、ない所ではチーズやサラミを巻いたトルティーヤ。夜はスーパーで売ってる安いドライフードライスやパスタにチーズや根菜を入れて調理してって感じです」

─だいたい1日で何㎞くらい歩くんですか?
「行程にもよりますが、私の場合1日20マイルを目標にしてました。32㎞ですか」

─高低差は?
「場所によりますが、砂漠地帯は比較的フラットで、ハイシェラエリアなんかは標高3000mから4000mあたりを行き来します。峠越えのある日は20㎞くらいしか歩けないこともあるし、下り基調で調子が良ければ50㎞近く歩くこともあります」

─日数を経ると体の慣れも変わってきますよね?
「そうです。最初の1ヵ月くらいでハイカーの体が出来上がると言われています。荷物を背負って速く歩くための 筋肉が発達し、足の皮膚もぶ厚くなる。そうやっていろんな体の変化が落ち着くのが、だいたい1ヶ月後(笑)」

左:オレゴン州Mt.ジェファーソン森林公園スリーフィンガードジャック、右:カリフォルニア州モハベ砂漠手前の夕焼け。いずれも2012年、三大トレイルのひとつパシフィック・クレスト・トレイルにて。

─最初の頃は気が遠くなりませんでした? あと100日以上も歩くのか、とか……。
「最初は進んでいる感がまるでなかったです(笑)。でも、いろんなハイカー達と歩いたりキャンプしたりしているうちに、そんなことも忘れてしまって。その内に体もできて、1日に歩ける距離も分かってくる。で、1000㎞を越えたくらいから、ゴールが読めるようになりました」

─ゴールが近づくと、寂しさを感じたりしますよね?
「そうですね。2、3週間前くらいから終わりを意識し始めます。毎日キツいんだけど、でもやめたくない。ただ、ゆっくり歩いて時間稼ぎもしたくない。ゴールの州に入ると、デイハイカーなどトレイルで会う人みんなが『congratulation!(おめでとう)』と声をかけてくれるんです。すごいね、よくここまで歩き通してきたな、あと少しだぞ、って。でも、歩き終わって町に降りちゃうと、ただの汚い無職の人。それがまた寂しい(笑)」(後編へつづく)

Text / Chikara Terakura
soto7号(双葉社スーパームック)より転載


齋藤正史
山形県在住。ロングトレイルハイクの普及及び、NPO法人山形ロングトレイル理事としてロングトレイルを造る活動を続けている。2005年アパラチアントレイル以降、2013年までにアメリカ三大トレイルを踏破し、日本人2人目のトリプルクラウナーとなる。
ブログ|Weight of the happiness
ブログ|山形ロングトレイル


Impression 齋藤正史のアイテム
タイムトゥートレイルショーツ PM4416(旧品番 現在取り扱いのショーツはコチラ

ハイカーは、ハーフパンツで歩くことが多い。1日数十キロを歩きながら、常に発熱しているからだ。数あるハーフパンツの中でも、コロンビアの製品は、膝上のものが多いから嬉しい。足の可動範囲が広く、歩行時に引っ張られるようなストレスがない。また、オムニシールドは、軽い小雨なども弾いてくれる。また、ストレッチ素材なのでストレスも無い。何よりも、お尻のポケットがべロクロで閉められるのが使いやすい。


 

2016/04/12

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