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【アスリートインタビュー】プロスノーボーダー小西隆文

2016/12/09



一瞬の判断が、ラインの美しさを左右する。

 今年は、アラスカのヴァルディーズというところへ3週間ほど遠征に行きました。僕がメンバーとして参加している『HeartFilm』というフィルムプロダクションでは、毎年冬にアラスカやカナダのバックカントリーで撮影しているのですが、日本にはない規模の大きな雪山が魅力。滑って降りてくることすら難しい斜面が数え切れないほどあるんです。ヴァルディーズは世界中からキャリアのあるライダーが集う、いわば聖地のようなスポットなんです。今年も、いい雪と最高の斜面を求めて、スノーモービルでどんどん奥地へ、ときには氷河の上でキャンプをしながら撮影に挑みました。


 そんなフィールドでの一番の目的は、誰も滑ったことのない、アラスカのでっかい斜面に美しいラインを描くこと。斜面というよりは、ほとんど崖のような場所なので、スタートポイントに立ってみると下はほとんど見えません。事前にどのコースを滑っていけばいいのかイメージを思い描いて滑るのですが、実際にライディングしてみないと分からないこともたくさんあります。



リスクとスリルの世界で、たった一度のチャンスを楽しみたい。

 雪が思っていたより硬くてボードのコントロールが効かない、雪のコブだと思ったらほとんど岩だった、ということは日常茶飯事。もちろん斜度がかなりあるので、ちょっと引っかかって転んだだけでも大きな事故に繋がってしまう危険が常に付きまといます。
 だからこそリスクマネジメントは必須。事前にリサーチしたあらゆる可能性を頭に入れ、ライディング中は頭をフル回転。入ってくる情報を反射的に処理していきます。トップスピードで滑っているときでも、思いっきり飛ぶか、危険を回避して安全なルートへエスケープするか。去年も、2段階で飛んでいこうと考えていたルートを滑っていたのですが、何か雰囲気がおかしいと思って止まってみたんです。そうしたら、なんと2段にならずに20mくらい一気に落ちてしまうような場所で…。気付かずに飛んでいたらタダじゃ済まなかったと冷や汗をかきました。

Photo :  Kenji Tajima


 当然ですが、リスクを感じたら諦めるのも大切。以前はジャンプに傾倒していたのですが、最近はスピードの速さに魅力を感じていることもあり、わずかな判断ミスが致命的な事故に繋がりかねません。
  ただ、そんなリスクとバックカントリーの醍醐味は表裏一体。自分の能力のギリギリを見極めて、納得のいくライディングをすることは難しくもあり、楽しみでもあるんです。撮影の場合は同じ場所を何度も滑ることはないので、チャンスは一度きり。失敗は許されないという緊張感はまさに自分との戦いですね。もちろん作品としての仕上がりも気になりますが、まずは自分が納得した滑りができるかどうか。自分の限界を更新しつづけるためにも、アラスカには通い続けるつもりです。



【プロフィール】小西隆文
プロ スノーボーダー/ハーフパイプやビッグエアーなどの大会活動を経て、世界中の雪山でのスノーボーディングをライフワークとする。現在は黒姫山のふもとに居を構え、妙高エリアを活動拠点としながらも、毎年アラスカやカナダを中心としたバックカントリーで自分の滑りの限界を高めつつ撮影をしている。

当インタビュー記事は「コロンビアブランドブック2016秋冬」に掲載した記事の転載です。ブランドブック請求はコチラから。

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2016/12/09

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