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やったぞ!! 北アルプス、2泊3日のロングトレイル踏破!

日程:
2014.6.27~2014.6.29
投稿日:
2014.08.15

今回は富山・岐阜・長野にまたがる北アルプス(飛騨山脈)で2泊3日のロングトレイルに挑みました。今回も想像以上にハードなものになりました!

このチャレンジにはワケが...。
去年10月にアフリカ最高峰のキリマンジャロ登頂を成し遂げ、次に掲げた目標はタスマニアロングトレイル踏破。オーストラリアの南に位置するタスマニアは、最高峰1617mのオッサ山がそびえる人気の山岳地帯。実は、タスマニア行きのチケットは手配済み。もう引き下がれません! あとはもう、練習あるのみ。ということで、北アルプスに向かったのです。


レポート by W.S(コロンビア スタッフ)

歩きながら景色を楽しむのがロングトレイル

ロングトレイルと聞くと、最近では「トレイルランニング(トレラン)」を想像する方が多いかもしれませんが、今回は「ロングトレイルハイキング」に挑戦です。

ロングトレイルハイキング(以降、ロングトレイル)は登山のように山頂を目指すのではなく、数日に渡って山を歩き続けるスタイル。荷物においても、トレランは最小限の荷物なのに対し、ロングトレイルはテントや食料、着替えなど衣食住を詰め込んだ大きめの荷物を背負います。"自然の中を歩く旅" とも言えるかもしれません。ゆっくりと自分のペースで山道を進むので、思う存分山の景色や自然を楽しめるのがロングトレイル最大の魅力です。

今回の目的は、4ヶ月後のタスマニアでのロングトレイルに向けて、約15kgの荷物を背負っての移動やテント泊の実践練習。そして、装備の過不足の確認です。

5山を越える2泊3日の道のりに挑戦!

3190mの奥穂高岳を最高峰とする北アルプス。日帰り登山から40日ほどかけた全山縦走まで、初心者からベテランまで、多様なルート設定が可能です。きれいな山小屋も多いため、女性登山者にも人気です。

今回、2泊3日かけて辿るのは、中房温泉をスタートして上高地をゴール地点とするルート。計30kmの道のりです。パーティは、5人。ルートを作成してくれたリーダーは、登山のベテランであるコロンビアスタッフです。トレイル中も、彼の頼もしい指示とサポートを受けながら進みます。

"槍様(ヤリ様)"に会いたい!

初日。朝、中房温泉を出発して山に入り、合戦小屋まで登ります。そして、さらに歩き続けるのですが、空はあいにくの曇り......。楽しみにしていた景色は一面雲に覆われています。

しかし、北アルプスのなかでも歩きやすく人気ルートとなっている表銀座を通過する頃、静かに雲が引き始め、雲間から槍ヶ岳の姿が見えました! 雲がかかっていることが多く、あまり姿を見せてくれない槍ヶ岳は、登山好きな女性たちから「槍様」とも呼ばれる存在です。

進むのは、雪道。そして、岩場

今日のテント場となる大天荘を目指して進む道が、徐々に雪道となってきます。夏場であっても1.5〜2mほど雪が堆積し、斜面も極端な急な箇所もちらほら。落ちたら大惨事です。緊張感に包まれながら、軽アイゼンを靴に装着。もちろん、ストックも欠かせません。

そして、雪道を抜けたと思ったら、今度は岩場! 落石などの危険性がある場所ではロープやヘルメットが必要ですが、今回はそれらが必要のない比較的やさしい岩場です。しかし、体には少しずつ負担がかかります。

山場のマストアイテムと、あるとベターなハイドレーション

この時期、低地ではTシャツと短パンの軽装でも十分ですが、標高2500mに差し掛かるとさすがに寒いです......。ダウンジャケットとゲーター(もしくは撥水性のあるロングパンツ)は必要不可欠。雨風と紫外線対策に活躍してくれる偏光レンズ式サングラスも必須です。

道中、脱水症状予防としてこまめな水分補給は欠かせません。毎回ザックからボトルを取り出すのは時間も手間かかるため、今回はハイドレーションを使用しました。チューブを通じて、負担なくこまめに水分補給できるのでとても便利です。

山小屋近くでテント泊

雪道あり岩場ありの道を経て、やっとの思いで大天荘に到着。今日はここでテント泊です。各自持ってきたテントを組み立て、寝床を整えます。

天気の変わりやすい山では、雨や霧に備えてテント用のレインカバーであるフライシートも準備しておくと心強い。フライシートがあれば、テントの入口に前室を確保でき、靴や荷物を濡らさずに保管できます。フライシートを用意しなかった場合は、せめてビニール袋1枚があればずいぶん違います。またシュラフカバーもあると、露よけになるうえ、保温性もアップ。就寝時の温度は8℃ほどでしたが、ダウンジャケットを2枚重ね着して温かく眠りました。

キリマンジャロでの学びが、最高の朝食に変わる

2日目、朝食はおかゆです。キリマンジャロ登山でよく登場した生卵。その時度々見かけたのが、プラスチックの卵ケースが活躍する姿。今回は、2個入り卵ケースを購入し、生卵を持ってきました。レトルトのおかゆに、生卵とカルビクッパの元を加えてアレンジ。これが予想以上に美味しかった! 「山といえばカップ麺」なパターンに慣れていたメンバーにも大好評。お腹がふくれたところで出発です!

ルート最大の難関!

歩き始めると、今日もまた雪道に。しかも、かなりの急斜面。このような場所では、ベテラン者が他のメンバーが進みやすくなるように先に踏み出し、登山靴で雪に蹴り込み、「ステップ」*をつくります。というわけで、リーダーが一番最初に下り、そのステップの上をメンバーが続きます。慎重に、慎重に。踏み外してしまったらと、考えるだけで恐ろしい......。

*ステップとは雪山で歩を進めるためにつま先やかかとを雪に蹴りこんでつくった足場のこと。前を歩く人がつくった踏跡であるステップを追って進むと、足もとを安定させて進むことができる。

オレンジの岩を踏んでゆけ

次に現れたのはガレ場。岩の上を進むのですが、踏み込むと岩がグラグラする。一体どうやって進めば......?と立ち往生してしまう人もいるかもしれません。こんな時は、白い岩とオレンジの岩があるのを見分けて、オレンジの岩を足場にするといいですよ。白い岩が白いのはあまり人に踏まれておらず汚れていないため。つまり、オレンジに変色した岩は先人が足場にしてきた足場として安定感のある岩なんです。こんな場面に遭遇したら、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

ちなみに、ガレ場では足場が不安定。そんな状況に備えて、靴底が堅くしっかりとした靴を選びましょう。柔らかな靴底のものだと、指に局部的な負担がかかってしまうため、疲労やケガの一因となるのでご注意を。コロンビアからののオススメシューズは、ビブラムソールを使用した「カスカラ」や「カラサワ」です。

ハイマツをかきわけて

岩場を抜けると、ハイマツ(這松)が広がる地帯へ。背の高さほどもある木の間を進みます。雨は止んでいても、レインウェアは着用。山特有のガスを避け、さらに、草木が含んだ水分で体が濡れて体温が奪われるのを防ぎます。

また、グローブをすることで、草木の汁の付着による痒みを防止することもできます。岩場を掴んだり、ストックを握り続けたりと、手にも大きな負担がかかる道のり。グローブは、マストアイテムです。

ごはん食べたい一心で、急ぎ足!

2日目も、ひたすら歩きます。当然ですが、歩けば歩くほどに体力を費やします。そのため、エネルギー不足を感じてすぐに補給できるパワージェルやカロリーメイトは重宝するアイテム。 たいていの山小屋では、定刻までに到着すれば夕食を提供しています。「今何時だ!?」とメンバーが時計をちらり。すると、夕食に間に合うか間に合わないかのギリギリの時間! もう、ここはメンバ一同、疲れていようと必死です(笑)。ごはんを目指して山路を急ぎます! 途中、2900m越えのピークを通過しました。

そして、どうにか小屋に到着。僕らを待っていたのは、ハンバーグ定食! ご飯と味噌汁はお代わり自由。山で味わう味噌汁は、美味しいし、温かいし、至福のひととき。ごちそうさまでした! ついでにストーブと乾燥室を借りて、濡れたウェアやタオルを小屋内で乾燥しました。

山で雷が鳴り始めたら、すぐに避難!

この日も、小屋前のテント場でテント泊。もう、とにかくクタクタで寝床に就きます。しかし、なんとなく怪しい雲行き。そして、夜中0時を回った頃、ついにゴロゴロと雷がなり始めました! リーダーの掛け声で、チーム全員素早くテントから抜け出して、小屋へと避難!

山の雷は本当に、想像以上に危険です。雲よりも高地であり、木も少ないため、雷の電流が地面をつたって横に一気に広がります。さらに、テントは雨で水を含み、僕たちはそこに頭をつけて寝ているわけですから......、もう危険きわまりない状況です。山の雷は危険だとは聞いていたことを、身をもって体験した一夜でした。

ついに晴れたっ!!!

いよいよ最終日。目を覚ますと昨晩の天候が嘘であるかのように快晴!喜んではしゃいでいる中、帰りの荷物を軽くするべくテント干しもします。

あとは、下るのみ!

小屋を出発し、またしばらく歩きます。後ろを振り返ってみると、空が澄み渡って、今回歩いてきた山々が遠くに見える。うーん、ここまで歩き続けたことに早くも達成感!

2時間ほど歩いて上高地に到着

いよいよゴール地点である上高地を目指します。途中通過する徳澤園での風景もこれまた圧巻でした。徳沢園でカレーを食べてエネルギーチャージ! ゴールはもうすぐ。2時間ほど歩いて上高地に到着! 最後は温泉でさっぱり!

過酷な北アルプスを終えて、タスマニアを想う

実は北アルプスはルートによっては、山岳事故や死者も出るほどに危険。僕たちが選んだルートも生半可な気持ちや装備で進めるものでは決してありませんでした。無事に踏破することができて、たくさんの学びがありました。

アップダウンのハードさだけなら、タスマニアよりも今回のほうが厳しいと言われています。その条件下で、タスマニアで背負うこととなる約15kgの荷物を背負って歩き通せたことは大きな自信につながりました! なんだかいける気がしてしたぞー!

その他のレポート写真
合戦小屋はスイカで有名。ここへはロープウェイでどさっと運ばれてくるそうです。
長丁場の移動のため、カロリー摂取はこまめに。おいしさとカロリー、そして装備の軽量化のバランスにはいつも迷います。
燕岳までの道のりで見つけた、シュールな表情の石。登山者が撮影したくなる人気者です。
メンバーのひとりは初燕岳ということで山頂まで行ってくることに。その間しばしの休憩。
蝶ヶ岳から雲がかった穂高連山を眺める。
ゴール手前の河童橋付近。観光地にもなっており、軽装でトレッキングを楽しむ人も多いエリアです。
ハイマツエリア近辺で見つけた、こごみ。自然との小さな出会いを楽しめるのもロングトレイルの魅力です。
最終日の蝶ヶ岳小屋。テントから抜け出し、朝焼けを浴びて眠気覚まし。

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