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第6回 数々の伝説が残る神が降り立った地、秘境・高千穂へ 1ページ目 2ページ目

高千穂へは熊本や宮崎からなどいくつかの行き方があるが、今回は最も東京からの飛行機が多い、福岡から向かった。車で走ること約3時間半、秘境・高千穂へ到着。この地域は“神が降り立った地”といわれ、数多の場所に神話や伝説の跡が見られる。その中でも有名な「真名井(まない)の滝」「天安河原(あまのやすがわら)」などをめぐった。帰り道、ちょうど行われていた神楽を鑑賞し、宿へ。次の日、日本有数の美しい日の出を求め、まだ暗いうちに出発した。

高千穂に到着した私たちをむかえてくれたのは朝霧だった。見渡す限り、白い色に覆われた街は、“神が降臨した地”にふさわしい神秘的な雰囲気をまとっていた。街を散策していると線路を見つけた。しかし、下草がはえた線路の感じを見ると、使われていないのかもしれない。後から聞いた話では、2008年末に廃線になったとのこと。しかし、現在再運行のための活動が地元の企業の間で行われていて、近い将来に区間は短いながらも運行する計画だという。その時は是非乗ってみたい。

高千穂駅前には葺きの民家が残されていた。横一列につり下げられたトウモロコシがどことなくシュール。その軒先で、この後に向かう場所を検討する。高千穂には数多く神話の舞台となった史跡があり、そのすべてをまわるのは難しい。高千穂の伝説(むかし話)をまとめた本をめくりながらこの後の行動を決めた。

最初に向かったのは「高千穂峡(五ヶ瀬渓谷)」。高千穂に来た人が必ず訪れるといてもいい景勝地だ。過去2回の阿蘇山の火山活動によって吹き出た溶岩が、五ヶ瀬川に流れ込み急激に冷え固まってできたと言われている。柱状の岩が並ぶ、切り立った岩壁は高いところで100mにもおよぶ。川の水は差す光の角度によって、濃紺のような色から澄み渡った青まで色を変え、その神秘的な風景を演出している。渓谷の中程には、見所である崖上から流れ落ちる滝がある。それが「真名井の滝」だ。

「真名井の滝」は日本の滝百選にも選ばれた名瀑。落差約17mで、幾本かの流れによってできている直爆型の滝だ。この滝は、崖上の遊歩道から見下ろすだけではなく、ボートで近づくことができる。早速、ボートに乗り込み川面に漕ぎ出す。上から見ている時は、か細く見えた滝の流れも真下までくるとその迫力に思わず声が漏れる。飛び散る水しぶきが顔にあたり気持ちいい。しばらく目を閉じ、清々しい空気を体いっぱいにとりこんだ。

次に目指したのは、「天岩戸神社」。太陽神の天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀っている神社だ。鳥居をくぐり、境内に足を踏み入れると空気が締まり瑞々しさを覚えた。この神社の川を挟んだ対岸には、古事記、日本書紀に記されている天岩戸伝説の舞台といわれる岩屋が残っている。神職さんに案内され、向こう岸を眺めると、木々の間からそれは見えた。今は風雨で削られ、岩屋というよりかは崖のくぼみといった姿をしている。案内が終わると神職さんは、ここから歩いて10分ほどのところに、もう一つ伝説の舞台となった場所があると教えてくれた。神話の地を目の当たりにした感動そのままに次の場所へと歩を進めた。

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