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是永敬一郎|MOUNTAIN HARDWEAR アスリートレポート

2019/06/24

MOUNTAIN HARDWEARのアスリートのひとり、ルートクライマーの是永敬一郎選手にご自身のクライミングについての取り組みや普段、利用しているギアやクライミングウェアなどについてお話を伺いました。

是永敬一郎選手

――はじめてクライミングを始めたのはいつ頃からなのでしょうか?

ジムに初めて行ったのは、10歳の時ですね。雑誌でクライミングのスポーツジムが掲載されていて、よく見たら近所でした。それで母と姉と三人で行ってみたんです。初めてジムに行って、登ってみたらハマってしまってそのままずーっと今に至りますね(笑)

――10歳から! では、これまで一番の思い出はどのコンペ(大会)でしたか?

やっぱり初めてのコンペですね。始めてから1ヶ月ほど経った時に、子供の大会があると聞いて、出場しました。成績はブービー賞、下から2位でした(笑)
自分の中では登れているほうだと思っていたんですよ。そしたらめちゃめちゃ強いやつらが全国にいると知って(笑) そこからもっと頑張りたいな、と思ったんです。

振り返ると、これまで出場したコンペは小学校からの学生時代は、JOC(ジュニアオリンピック)や、今は名前が変わりましたがユース選手権、ジャパンユースカップ、高校先発大会ではすべて優勝することができました。大学の一年生になってワールドカップに出場し、四年で優勝できました。種目はすべてリードですね。

――子供の頃からコンペもよく出られているんですね。では、クライミングに興味があるけど踏み出せない人がいたとして、何をお伝えしたいですか?

そうですね、興味があるなら、必要なものはジムですべてレンタルできるので、やりたいと思ったらすぐに行くといいですよ! まずはハーネスなど道具がいらないボルダリングがおすすめです。

クライミングにはいくつか種類があるんです。基本はボルダリングとリードクライミングの2つです。
ボルダリングはロープをつけずに高くて4-5m程度の壁を決まった手数で登り切るスポーツです。リードクライミングは、ロープを使ってボルダリングよりも高い壁を、ビレイヤーと呼ばれる登攀のサポート役をつけ、一人で登っていきます。いずれも、コンペなどでは制限時間の中でどれだけ登れるかを競うスポーツです。

ほかにも上部にある始点からロープをおろし、それを頼りに登るトップロープ、フリークライミング、アイスクライミング……といろいろあるんですよ。

基本の2つ、ボルダリングもリードクライミングも、ジムでも楽しめて外岩でも楽しめるスポーツです。

――ボルダリングとリードクライミングは、どんな道具が必要ですか?

ボルダリング、リードともにシューズはクライミング用の靴を使います。これはジムでも外岩でも必ず必要なものです。あとは手先が滑りにくくなる粉や液体でできたチョークというものがあればOKです。

外岩でボルダリングをする時は、マットが必ず必要になります。

そして、僕がメインに取り組んでいるリードクライミングの場合、ジムと外岩とでは必要な道具が変わってきます。

ジムで使うリードクライミングのギアたち

外岩で使うリードクライミングのギアたち。場合によってはヘルメットも使う人も

――リードクライミングはロープもあったり、けっこう大荷物ですね。

そうですね、なので、リードクライミングでは上のような装備をすべて入れられる容量のバックバッグがあるとよいですね。持ち運びに使います。

愛用しているバックバッグは、MOUNTAIN HARDWEARのサウスコル70アウトドライです。アウトドライを採用しているため防水なので、レインカバーいらず。このザックの用途はアルパイン用・山岳向けで、クライマー目線では、アルパインクライミングをする場合に向いています。腰に当たるウエストパッドにはギアループがついているため、そこにカラビナをつけておくこともできます。

バックバッグは奥行きもあるので、かなりたくさんの荷物が入ります。

大容量でも、取り外し可能のハードウェーブフレームシートにより荷物の負荷が偏らない仕組み

■バックバッグ
サウスコル70アウトドライ
¥38,880(税込) /OU5955-011

――ジム・外岩に行く時のウェアの違いはありますか?

ジムでは動きやすさ重視のウェアで

ボルダリングでもリードでも、ジムで履くボトムスは動きやすくストレッチの効いた、軽い化繊のウェアが一番です。あと、僕は少し大きめサイズが動きやすいので、ちょっとだぼっとしているデザインのほうが動きやすいので好みです。

トップスは汗をかきやすい方なら、速乾性のある化繊のTシャツなどがよいと思います。今日着ているTシャツはコットンが多めでポリエステル混紡のため速乾性もプラスされつつ着心地がいいんです。普段使いにも使えますね。

■Tシャツ
ハードウェアロゴショートスリーブT
¥4,212(税込) /OM7704-105

■ボトムス
ローンマウンテンストレッチパンツ
¥14,040(税込) /OE8219-425

外になると少し事情が変わります。岩の質にもよるので、一概にこれだとは言いづらいのですが、まずはやはりスレに弱いような薄いボトムスは避けたいですね。生地は地厚で、丈夫なもの。ただし動きやすさを念頭においた立体縫製だったり、ストレッチだったりです。

ストレッチ性があり、やわらかい

例えばこのコアプレシェルフーディーですが、とても軽いんですよ。さらにコンパクトになります。
ルートの岩場は、夏場でも標高が高いと寒いので、そのときに使えます。
もちろん登る時に寒かったら着込めばいいとは思うんですが、生地が厚いものを着ると動きづらいんです。
これなら薄くて風を通さず、かつストレッチ性があるので気になりません。小雨くらいなら撥水性もあるんです。
本気トライの時はさすがに長袖だとちょっと登りづらいので、アップの時だけこういうのを着ます。

これなら長袖でも動きやすいです。それでもし暑かったら脱いだとしても、小さくなるのでポケットにも入る。着ているのを感じないくらいの軽さです。

通常のシェルやアウターでポケットが多いものは、チャックが当たって痛いんですが、これはポケットも少ないのもいいところです。あと、ポケットの位置も体側あたりの真横に配置されていて、登っている時にちょうどいい場所なんです。

裾が絞られると足元がもたつかない

外岩で使っているボトムスは、セダーバーグプルオンパンツです。これは裾にドローコードがついているのがいいですね。海外製品って、たいてい大きかったりしますけど、コードで絞れちゃうからいいですね。
あとは、ウエストが絞れるものもいい。ハーネス履く時とか邪魔にならないですよ。
外岩で使うボトムスは、コットンで厚手で丈夫なものを好みます。こういった素材のほうが膝で当てて上がる技術の「ニーバー」がよく効くんですよ。

■ライトウェイトシェル
コアプレシェルフーディー
¥16,200(税込) /OM7395-406

■ボトムス
セダーバーグプルオンパンツ
¥10,692(税込) /OM7437-925

――2020年の東京オリンピックの選考も始まると思いますが、どのような心持ちですか?

今は、僕個人としてはコンペもひと段落してきたので、オリンピックよりも岩場に行きたいなっていう気持ちのほうが強いですね。2018年シーズンはボルダーをやって、スピードやってリードもやってと(オリンピック種目で必要な)3種類してみたけれど、自分が目指してきたものとかけ離れてきちゃったような気がすると感じました。

僕は、やっぱりロッククライマーでありたいなって思っています。純粋に自分が登りたい! と思った岩を登ったりとかね。岩を見て圧倒されるような、かっこいい岩に登りたい。

3種目やってみてわかったんですが、気が乗らないこともやらなきゃいけないんだなって気がついたんです。それで、クライミングって自由なところがいいのに、あまり自由じゃない気がして。

――では、今後チャレンジしてみたいことは?

僕の今の目標は、イギリスの岩場でレイブントゥ(Raven Tor)という場所があるんですけど、そこにハップル(Hubble)と呼ばれる、世界で最初にできた5.14cのルートに挑戦したいです。
ここは最近、あまりに難しいので、5.14dになったんです。
とはいえ、仕事をしていると1ヶ月休むとか難しいけど(笑)近いうちに挑戦してみたいなと思っています。
※5.14c,5.14d リードクライミングの難易度を示す単位。数字が大きいほど難易度が高くなる。さらにabc順でも難易度の高さを分けている。

MOUNTAIN HARDWEAR公式サイト

2019/06/24