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半永久的に撥水が継続するアウトドライエクストリームとは?アウトドライ、アウトドライエクストリーム、アウトドライエクストリームエコの違いとは?

2019/06/10

雨の時期やフェスやキャンプ、登山などアウトドアで活躍するレインウェア。
レインウェアだと思っていたら雨が浸みてウィンドブレーカーだった……! なんていう経験をお持ちの方もいるのでは?!
いざレインウェアを選ぼうと思っても、レインウェアにもゴアテックスをはじめ各社さまざまな機能があり、聞き慣れないものも。今回はコロンビアから発売されている防水ジャケットにある機能「アウトドライ」について、コロンビア商品開発の岩瀬さんにお話を伺いました。

当企画のインタビューの前編「ウェアの機能でよく目にする「撥水(はっすい)」 「防水」「耐水圧」っていったい何?」も合わせてご覧ください。

ーーコロンビアからは前回、2層、2.5層、3層のレインウェアがあると聞きました。
レインウェアには、ゴアテックスをはじめ様々な種類がありますが、コロンビアのウェアにも何か機能がついているレインウェアがあるのでしょうか。


岩瀬さん:はい、まずみなさんご存知の「ゴアテックス」は、ゴアテックス社が開発したものだけが機能としてゴアテックスと名乗れます。ただ、アウトドアブランドやスポーツブランドは各社ゴアテックスと同じような機能の防水と透湿性の快適さを追求した規格を作っているんですよ。

なぜかというと、他社製の規格を使うことによってコストが上がることと、規格をクリアするため、ウェアの構造の制約もあるからです。

ーーでは、コロンビアでは防水機能として、どのような規格があるのでしょうか。

岩瀬さん:完全に生地に水を通さない防水機能は、以下5つです。
1)オムニテック
2)アウトドライ
3)アウトドライエクストリーム
4)アウトドライエクストリームエコ
5)ウォータープルーフ

それぞれ、ウェアの外側に蒸れを出す透湿性もあります。
コロンビアのウェアの各機能は、公式Webサイトで機能の概要をまとめた動画を見ることができますよ。

今回は、今期から発売され、注目のアウトドライを中心に防水ウェアについて解説しますね。まずはアウトドライエクストリームを活用したアウトドライエクストリームジャケットですが、アイデアがとても個性的な、発想が面白いウェアなんですよ。

ーーアウトドライエクストリームって何ですか?

岩瀬さん:アウトドライエクストリームは機能名であり、搭載されている商品の名前にもつけられています。
アウトドライエクストリームライトウェイトジャケットだったり、アウトドライエクストリームレインジャケットという商品名です。

製品名:アウトドライエクストリームレインジャケット
¥23,760(税込)

製品名:アウトドライエクストリームライトウェイトジャケット
¥27,000(税込)

岩瀬さん:このアウトドライエクストリームジャケット、アウトドライエクストリームライトウェイトジャケットは、従来の形にはまらない発想のレインウェアです。何といっても永続的に撥水を維持できるのが、ほかのウェアにはない特徴です。また、2層で軽く、さらに表面に水分が含まないので濡れても重くなりません。

そして非常に高い防水・透湿性がありますが、現在ではこの性能を100%出る測れる測定方法がないと言うのがちょっともったいないな、という感じですね。

往来のレインウェアは、生地の裏側に防水・透湿加工をするというのが基本的な構造でした。しかし、アウトドライエクストリームのジャケットは、生地の表側に防水・透湿加工がしてあります。往来のウェアの表側の生地が肌側になっているんですよ。

つまり、水分を吸収する素材を使っている生地が肌側になるため、ウェアの中で濡れた汗(水分)を吸い、ウェアの外へ蒸気を発散させる構造です。

前回のお話で説明させていただきましたが、防水・透湿の加工には、細かい穴がある多孔質の生地を使っているため、表地に蒸気を通す性質があるんです。

今までの防水・透湿の加工されたものより格段に快適さを体感できるレインウェアです。

これまでの製品は、表地の生地そのものは本来撥水性を持っていません。そのため生地表面に撥水加工をする必要がありました。そして撥水加工は、繰り返し使っていると使用したり洗濯したりとストレスがかかり、どうしても機能が低下します。ですが、アウトドライエクストリームの表面はもともとが水を弾くので機能の低下がありません。

往来製品では表地だった生地が裏地になっている

――新しい発想ですね。生地の機能は往来どおりですが、構造を変えたことで大きな違いがでてくるんですね。

岩瀬さん:そうなんです。そうした理由で、非常に快適な状態で着用できるんです。

縫い目に貼ってある防水のシームテープも、外側に張っていることによって、浸水を防ぐことができています。
シームテープは本来、加工面に貼ります。従来のコーティング素材は裏側にシームシール加工をします。なので、表から浸水して来た水を最後の砦であるシームシールで阻止します。一方、コーティングが表側のアウトドライエクストリームは当然、表側にシームシール加工をする事になります。その結果、外側から一切水を侵入させない! という構造ができあがりました。

ーーアウトドライエクストリームジャケットは、往来の裏側のコーティングが表にあるということですが、耐久性は?

岩瀬さん:耐摩耗性については、驚くほど高い結果が出ています。他社製で似たような機能や構造の製品もありますが、耐久性が弱く、取り扱いにかなり気を配らないといけない物のようです。

コロンビアの場合は通常のアウターと変わらない耐摩耗試験をクリアしているので、場合によってはちょっとした表地素材よりも強いです。

耐久性が高く、安心して使える

ーー2層や3層など、生地を貼り合わせてあるレインウェアは経年劣化で何年後かに剥離するそうですが、アウトドライエクストリームはどうでしょうか。

岩瀬さん:販売開始から、あまり年月が経ってないので、正確にはまだわかっていませんが、ジャングルテストという人工的に耐久性などを調べる検査法では問題がないので通常の透湿防水よりも耐久性が高いと認識しています。あとは、店頭で販売してから3年ほど経ちますが剥離が起こったと言うクレームが今の所一件もありませんね。

ただ経年劣化は、保管の環境や使い方や頻度によって変わるため、2年で起こる場合もあれば10年ぐらい持つものもあります。その辺は理解して使っていただくとかなり長持ちはできますよ。

ーー他社のブランドでもアウトドライの機能がある商品がありますが、コロンビアの機能である「アウトドライ」は、別の会社が作っている開発した規格なんでしょうか?

岩瀬さん:そうですね、アウトドライ自体は他社メーカーも使っていますよね。

イタリアのアウトドライ社がアウトドライというテクノロジーを開発しているのですが、アウトドライ社はコロンビアが買収したグループ会社となっています。アウトドライという機能は、外部にも供給をしています。ただ、アウトドライエクストリームに関しては、コロンビアだけ使えるようにしていて、日本の企画商品を発売するのは今年2019年からですね。ちなみに、ほかにアウトドライエクストリームエコという環境にやさしいバージョンのものもあります。

ーーアウトドライエクストリームエコの特徴は?

岩瀬さん:環境への取り組みですね。環境を意識した商品づくりに関して、アウトドライエクストリームエコは、持続可能な製品づくりをしている商品に付与される第三者機関のブルーサインの認証を受けています。

昨今のアパレル産業が環境へ悪影響を及ぼしている問題については、メディアで取り扱われているとおりです。そのなかでも代表的な例が、2000年頃から環境に悪影響があると懸念されたフッ素加工材があり、廃絶する動きがあったんです。各メーカーはそれにのっとり、現在でもフッ素フリーのウェア開発に力を注いでいます。

ほかにもアパレル業界では、近年、染色工程が問題視されています。
染色には非常に大量の水を使い、例えばTシャツ一枚で、2700〜2900リットルの水を使っていると言われています。そうした大量の使用済みの水に汚染物質が混ざっているんですが、工場によっては、そのまま汚染水を海に流しています。

アウトドライエクストリームエコは環境を配慮して、基本的に染色をしていません。染色は環境に悪影響のないものを採用しています。

ーーすべてアウトドライエクストリームエコにしないのはなぜですか?

アウトドアで使用するウェアは、例えば山岳登山での事故や遭難などの緊急時にウェアの色が目立つことが大切です。そうした目立つ色はどうしてもナチュラル系の染色では難しいので、アウトドライエクストリームではカラー展開をしています。

ーーさまざまな需要があることで防水といっても、5種類も種類があるんですね。では、アウトドライエクストリームを活用した商品はレインウェアジャケット以外にあるんでしょうか。

岩瀬さん:アウトドライエクストリームは今のところレインウェアのみですが、アウトドライは先ほど他社でも使っているとお話したとおり、グローブからバッグ、シューズと多岐に渡って作られています。割とアパレルよりも小さな製品に使われます。

防水・透湿機能のシューズにもアウトドライは使われている

なぜかというと、基本アパレルの防水素材は、切って貼って……と、組み立てて作ってあります。例えばアウトドライエクストリームジャケットも、カットし、縫製してシームテープを貼って作っています。ですが、バックや靴などはアパレルよりも立体的です。立体的なものに対してシームテープは剥離しやすいため、若干苦手なんです。

アウトドライは1枚のメンブレンを引き伸ばして形にしています。なので、つなぎ目がない。バックパックぐらいまでなら作れますが、引き伸ばして作るため、あまり大きなものは作れないんです。

漏水ポイントがないと言うのが特徴ですね。バッグはアウトドライメンブレンをバケツ状に伸ばして作るんです。バッグに透湿性は必要ありませんが、作りやすさという点でアウトドライが採用されています。

ーー表面は布地のバッグでも、裏面はアウトドライで引き伸ばして作られている生地があるということなんですね。

岩瀬さん:はい、裏返しすると、縫い目がないはずですよ。

ーー防水・透湿のほかに素材の特徴も生かして製品作りをしているのですね。たくさんお話しを伺いましたが、結果、アウトドライ、アウトドライエクストリーム、アウトドライエクストリームエコの違いとは?

岩瀬さん:まとめると、

アウトドライ:防水・透湿性に優れた機能、水の侵入をしない
アウトドライエクストリーム:構造が往来の防水・透湿と異なる。快適度が高まった
アウトドライエクストリームエコ:アウトドライエスクトリームと同じ機能で、環境に配慮した製品作りというところでしょうか。

ーーありがとうございました。

これからの季節、フェスやキャンプ、川遊びや海水浴など防水アイテムは活躍する季節! 商品は公式サイトや直営店でチェックしてみてくださいね。

OUTDRY アウトドライ
OUTDRY ™️Extreme アウトドライエクストリーム
OUTDRY ™️Extreme ECOアウトドライエクストリームエコ

2019/06/10