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ストレスフリーで快適なウェアがチャレンジを後押しする

2019/11/22

アウトドアメディアで活躍されているファッションモデルの仲川希良さん。普段、仲川さんが好む山歩きは、樹林帯など緑豊かな山域でのハイクだそうですが、雪山ハイクにも意欲的。現在公開されているマウンテンハードウェアの特設サイト「CLIMB IN, BEYOND MYSELF .With Kira Nakagawa」の撮影で、残雪期の6月に北穂高岳へ挑戦され、ウェアを通して多くの気づきがあったと言います。今回は、仲川さんが北穂高岳で感じたこと、そして実際にロケで着用したマウンテンハードウェアの使用感についてお話をうかがいました。


迷いと、吹っ切り。自分を超える、大きな一歩を踏み出した山旅

― 今回、残雪の北穂高岳にトライされましたが、北穂にはどんなイメージがありましたか?

じつは、夏山でも登ったことがなかったんです。むしろ、穂高岳周辺も今回が初めてで。だから、涸沢に泊まることを聞いたとき、あっ、雑誌でよく見るあれだ!って(笑)
登山をはじめてかれこれ10年になりますが、今までご縁やタイミングがなくて、なかなか行けていなかったエリア。私にとって、憧れの場所です。

― 登ることが決まったとき、どんな気持ちでしたか?

いつか行きたいなと思ってはいたものの、まさか雪のある時期に行くとは思ってもみませんでしたね。もちろん、楽しみな気持ちもあったけれど、私が本当に行っていいんだろうか? という不安が強かったです。

― それはどうしてですか?

初めての雪山デビューが八ヶ岳の赤岳だったんですが、ガイドさんと一緒ではあったものの、雪山のハードさがわかっていないまま行ってしまったので、自分の未熟さを痛感して……。それがきっかけで、雪山のことをきちんと勉強しなくちゃと思い、登山専門店が主催する登山学校やツアーに参加しました。

ノウハウを学ぶなかで見えてきたのは、身の丈に合った雪山の方がリラックスして楽しめるな、ということ。やっぱり私は、森歩きや、腰をおろしてゆっくりコーヒーを味わえるような雪山がいいなぁと思ったので、ハードな雪山には行っていなかったんです。だから、今回は久々の“挑戦”になりました。


― 何か事前に備えておいたことってありますか?

心構えはしていましたね。ルートも行ったことがないし、穂高周辺の環境も初めて。普段の雪山登山より危険というのは分かりきっていたことなので、その場その場に集中しようというのは意識していました。

― 涸沢から北穂高岳への登りはなかなかの急斜面だと思うのですが、登っているときはどんな心境でしたか?

涸沢に辿り着いたときは、山に包まれてるなっていう安堵感があったんですよね。険しいというより、穏やかさというか。みんなこの包容力を求めてくるのかもしれないなって。だから1日目は安心感が大きかったんです。北穂への斜面の角度を意識したのは2日目ですね。

山肌に取りついてから、どこまでこの斜度が続くんだろう……登れたとしても下りられるのかな、って急に恐怖心が出てきてしまって。でも、ここまで来たら色々想像してもしょうがないので、アイゼンはしっかり刺さっているか、ピッケルの向きは合っているか、など自分の一歩一歩が正しいかだけを考えながら、目の前の雪を踏みしめました。


ストレスフリーなウェアが、こわばった身体にやさしく寄り添ってくれた

― 当日は見事なピーカン晴れでしたね。天候のコンディションはよかったのでは?

そうなんです。天気はバッチリで、風もそんなに強くなくて。でも、ふとしたときに吹く風はすごく冷たいので、斜面でのアウターには「コアストラータフーデッドジャケット」をずっと着ていました。雪山のウェアって素材感がハードになりがちだけれど、これはフワフワしていて、なんだか着ていてリラックスするなって。

濡れに強く通気性もある化繊綿を封入した「コアストラータフーデッドジャケット」。表地は軽くてストレッチ性のある素材で、行動中も快適に着続けられる

― でも、さすがに登っているときに化繊綿のインサレーションは汗をかくのでは……?

もちろん多少の汗はかいているんですけど、通気性がいいからか、汗蒸れを感じさせなかったんですよね。身体にほどよくフィットする着心地もよかったです。

「エクスポージャー2 ゴアテックスプロジャケット」は、裾が長めで、腰部にずり上がりしにくくてよかったと仲川さん。2日目の登り始めと下りで着用

― 仲川さんのなかで“リラックスできる”というのは、大きなポイントですね。

雪山はいつもより装備が増えるし、ハーネスもつけているので、そこで余計に緊張させられる部分があると思うんですね。とくに顔まわりや上半身は、不快を感じやすいので、そこが心地よかったというのは、本当に安心感がありました。これだったら脱がなくていいやって。

― インナーには何を?

インナーは「W ロゴロングスリーブT」を着ていました。このほどよいラフ感とクルーネックがちょうどよくて。雪山だとハイネックのインナーを選びがちだけど、今回は残雪期だったし、上高地から涸沢まではそこまで緊張感のある道ではなかったので、普段の山歩きと変わらないクルーネックのロンTで歩けたことで、より自然体でいられた気がします。

W ロゴロングスリーブT」は、ポリエステル100%でもコットンのような柔らかさがある

― ウェアのストレスの有無で、快適さと気分も左右されますよね。

本当にそうなんですよ。とくにアンダーは肌に触れる部分だから、こだわりたい。「コアストラータフーデッドジャケット」や「コアプレシェルフーディ」もそうですけど、着ていてシンプルに気持ちいい。ストレスフリーで元気になれるっていうプラスの感情が湧きました。

涸沢までは、「W ロゴロングスリーブT」の上に「コアプレシェルフーディ」を着用。ヤミツキになる羽織り心地だったそう

― 急斜面が続くような今回のルートでは、足上げのしやすさも重要なポイントだと思いますが、ボトムスについてはどうですか?

ボトムスは、「W ユニオンポイントパンツ」の上に、「エクスポージャー2 ゴアテックスプロビブ」。さらにこの上からハーネスで締め付けていたけれど、不思議と不快感はなかったですね。
とくにビブタイプはウエストベルトがないので、登っている最中にベルトがきついなとか、帰ってきてから骨盤が痛いな、などがないのがいい。

しなやかで丈夫なゴアテックスプロシェルを使用した「エクスポージャー2 ゴアテックスプロビブ」

フックが外しやすく、お手洗いの際の煩わしさも感じなかったそう

― 腰回りにゆとりがあると、気持ちにもゆとりが生まれますよね。

そうなんですよ。腰まわりはハーネスに加えてザックのチェストベルトもあるので、窮屈さを感じやすいけど、それを解消するのにビブタイプはありだなって思いました。

中に履いていたトレッキングパンツもストレッチが効いているので、すごく歩きやすかった。ビブの中に履いていても気になりませんでしたね。それに、形がきれい!

肌面が微起毛し、保温性が高い「W ユニオンポイントパンツ

― 斜面を登り切ったときはどんな気持ちでしたか?

山頂に立ったときは、ワーッという興奮よりも、緊張感から解放されてホッとしましたね。ウェアの煩わしさを感じなかったことで、本当に登山に集中できたし、山頂でもつかの間のリラックスを体感させてくれました。

そして、なにより景色がすばらしかった!今この場所にいさせてもらえていることに、感謝の気持ちが湧きました。登りでは見えていなかったその先の山を目の当たりにしたことで、あの山の山頂へのアプローチ、頂からの景色はどうなっているんだろうとか、好奇心も出てきて。知らなかった景色を見せてもらって、次の山に対する気持ちが盛り上がりました。


― 登りでは山と自分と向き合い、山頂で次なる好奇心を抱く。やっぱり山って素敵なところですね。

そうですね。急斜面を登っているときは、私の力は足りているんだろうか? と、迷い、不安があったけれど、ガイドさんがここまでの私の歩き方や足を見て、大丈夫だと判断してくれたなら、自分を信じてみようと思いました。気持ちを切り替えて目の前の急斜面をただただ確実に一歩一歩進み、ようやく山頂に到達した時に広がる光景を見た時は、くじけずトライして本当によかったと思いました。

*   *   *

下山してから、自分の中の山の世界がさらに広がったことを実感しました。ときには挑戦をするということもとっても大切。
そんな気づきが今回あったという仲川さん。

ウェアや道具の力を借り、万全な準備で自分の力を超えた場所に行ってみることで、普段の山歩きもよりよいものにしてくれる、と確信したそう。

自分を超える、大きな一歩。仲川さんの挑戦は、きっとこれからも続いていきます。

■Profile
仲川希良
モデル/フィールドナビゲーター
テレビや雑誌、ラジオ、広告などに出演。登山歴は10年目。里山から雪山まで幅広くフィールドに親しみ、その魅力を伝えている。2018年、初の著書「山でお泊まり手帳」(エイ出版社)を発売。

interview:Rie Yamahata

特設サイト「CLIMB IN, BEYOND MYSELF .With Kira Nakagawa」

Mountain Hardwear公式インスタグラム

2019/11/22