ページの先頭へ戻る

2020夏、八ヶ岳トレッキングレポート by 登山ガイド 藤巻なつ実

2020/08/31

登山者の安心・安全と楽しみを提供してくれる八ヶ岳の山小屋。この夏は、新型コロナウイルスの影響で閉鎖や完全予約制になっている小屋もあります。
マウンテンハードウェアサポートの登山ガイド藤巻なつ実さんは、いつも以上に体調管理と安全登山を心掛けて八ヶ岳に出かけられたようです。

八ヶ岳を歩いてきました。今回巡ったのは、赤岳~横岳~硫黄岳の、The 八ヶ岳ゴールデンルート。赤岳鉱泉にテントを張り、ベースキャンプにして前後2泊。山の時間をたっぷり楽しむ、贅沢まったり山旅でした。

まず目指すは八ヶ岳最高峰・赤岳。硫黄岳側から歩き始めるか迷いましたが、まだ元気なうちに、赤岳直下の急登をトライしておくことに。

山頂では富士山に出会うことができました!あまりの大きさと近さに感激!富士山って、どの山から眺めても、うれしくなる。日本人の心なんだなぁと思い知らされます。

赤岳山頂の赤岳頂上山荘さんは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年は閉館。鞍部の赤岳天望荘さんは、完全予約制にて営業中。宿泊はすべて個室、名物の五右衛門風呂とビュッフェは今季見合わせ、とのことですが、稜線での山時間を提供してくださることに感謝。

稜線は快晴でしたが、風が強く肌寒さを感じることも。雨蓋に入れておいたプレシェルをさっと取り出し、ぱぱっと羽織り、快適な稜線歩きを。じりじり照り付ける太陽の光からも、肌を守ってくれるのがありがたかった!

この日は、北アルプスから中央アルプス南アルプスまで、眺望を思いのままに。あの山登ったね、今度はあの山に、あの山まだ行ったことないね、そんな会話が弾むのが、山歩きの醍醐味のひとつ。今は行くことが難しい山域だって、山が逃げるわけじゃありません。また登れる日が来るまで、体力をつけて、夢を膨らませておこう。楽しみをひとつ取っておくように。

山の道はずっと続いているから。歩いた道を振り返るのも、これから歩く道にわくわくするのも、下界にいたってできることは必ずあるはず。

爆裂火口が大迫力の硫黄岳!硫黄岳山荘さんでは、マウンテンハードウェアとのコラボTシャツが販売されています。硫黄岳山荘さんも、予約制個室利用にて営業中。立ち寄った日は、ランチ営業もされていました。

テント泊でお世話になった赤岳鉱泉さん。テント泊には予約は不要ですが、宿泊は完全予約制。テント泊でもお風呂の利用は可能ですが、入館時に検温の実施や、一度に入浴できる人数の制限など、対策に取り組まれていました。系列の行者小屋さんは、テント泊のみ受け入れされています。

岩歩きに階段歩き、稜線歩きに森歩き。ひとつの山行で、こんなにバリエーション豊かに楽しむことができる八ヶ岳。
どの山小屋さんも、新型コロナウイルスと真剣に向き合い、対策をされていました。山小屋の皆さんの努力のおかげで、私たちは山歩きを楽しむことができているんだな、と改めて実感。私たちも、自分の体調に向き合い、不調なら山には行かない。自分でできる対策はしっかり取る。など普段の山登りにプラスして考えるべきこともあります。
この状況の中で、どうやって山や自然への気持ちを持ち続け、楽しむかは、それぞれ違う。でも、山に憧れたり、自然の中でうれしくなったり、そんなわくわくする気持ちは、ずっと持ち続けていたいな、と感じた山旅でした。

■マウンテンハードウェア公式オンラインストア

2020/08/31