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【レビュー記事】Columbia Facet30 OUTDRYモニターレポート

2020/10/15

今シーズン新登場のコロンビアのNEWタイプトレッキングシューズ「FACET」シリーズの使用感をお試しいただくユーザレビュー企画。今回は防水機能OUTDRY搭載のロウカットモデルFACET 30を細かくレビューいただきました。

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Columbia Facet30 OUTDRYモニターレポート
2020/10/10
花園 聡一郎
○期間:2020年9月24日〜10月10日、累計距離:41.27Km、累計時間:15:08

1. ファーストインプレッション

山での行動は、レース中心だった頃は「走る時々歩く」だった。しかし、ULハイキング中心の今は「歩く時々走る(小走り)」に変わって来ている。そんな変化の中でもシューズだけは、トレラン用だった(主にHOKA ONEONE)。

自分の山行は、無雪期の低山縦走やロングトレイルでのテン泊が中心で、荷物も最大10kg程度なのでトレランシューズでも十分対応はできる。ただ、朝露に濡れた藪や雨のドロドロ道を進みシューズの中がズブズブになる度に、トレランシューズ以外の選択もあるのではと思い始めていた。
そんな折、目にしたモニター募集にダメ元で応募したところ、幸運にも当選し送っていただいたのが「コロンビア FACET30 OUTDRY」だった。

自分で足を測ってみると左右とも長さ24cm、幅9cm。
ニューバランスのスニーカーだと25cm(E)、HOKAONEONEのスピードゴートやナイキのフライニットだと25.5cmを選択している。今回のFACET30は25cmを選択。
長さは問題ないが、幅が思った以上にシュッとしているので足先が少し窮屈な感じがする。重量は片足312gで非常に軽く、登山やロングトレイルでは大きな武器になると感じた。

2. 様々な路面状態で試してみる。(鎌倉、14.47Km、3時間1分)
登山に利用する前に、慣れるためにもまずは近所のフィールドから。
(1) グリップ

天気は良かったが前日の雨でトレイルが濡れていた。そこで滑りやすい岩や木の根、ドロドロの土を選んで歩いてみたけど、滑ることはなかった。
人のいない場所を選んで走ってみても、変わらないグリップで安心感がある。
終了間際でソールを見ると流石に泥が詰まっていたが、そのせいでシューズが滑りやすくなったり重くなったりすることもなかった。

(2) クッション

最初に足を入れた時は、HOKA ONEONEほどでないが柔らかいという印象を持った。しかし、曲げてみると結構硬い。そのおかげか、トレイルでは柔らかくも硬くもなくちょうど良い印象。岩が多いガレ場でも突き上げ感はないが、路面の感触はしっかりと伝わってきた。

(3) フィット感

最初に感じた足先の窮屈さに歩いていると痛くなるかなと思ったが、徐々に足に馴染んできたのか気にならなくなった。また、ヒールのホールド感が非常に高くシューズの中で足がズレたり滑ったりすることがなかった。

3. 登山で試してみる(乗鞍岳、18.38Km、10時間7分、累積標高1,295m)
標高差のない鎌倉では、様々な路面状況での使用を試みグリップの良さ・フィット感の高さを体験した。今回は、登りっぱなし・下りっぱなし・長時間利用の登山の中では使用感がどう変化するのかを試してみた。
(1) 登り

乗鞍岳は、湿った滑りやすいトレイル、ゴツゴツした岩の続くガレ場、時折顔を出すロードと変化に飛んだ路面が連続する。約10km続く登りの間、片足312g(25cm)の軽さのおかげで、シューズを重いと感じることはなかった。また、硬すぎず柔らかすぎずのクッションは、どんな路面でもショックをしっかり受け止め足の疲労軽減に大きく貢献していると思う。さらにクイックレースは、休憩時に簡単に緩めたりできるので、これも疲労軽減につながっている。

(2) 下り

シューズのグリップ力は、下りで発揮される。山頂から続くザレた砂のような路面で小走りしてもズルズル滑ることはなく、ソールがしっかりと地面をつかんでいることを実感できた。
また、シューズによっては、下りで足が前方に滑り指が痛くなったりすることもあるが、ヒールのしっかりしたホールドによって不必要に足が動くこともなく安心して足を前に出せた。下りでの安心感は、とても大切なことだと思う。

(3) フィット感

今回、唯一気になったのが、横幅の狭さからくる窮屈感。
長時間履いていると、右足の指が少し締めつけられてるように感じた。左足は全く感じなかったので自分の歩き方にも問題があるのかもしれない。
しかし、締め付けは感じたものの、指が擦れたりマメができたりということはなかった。

4. レインテスト(鎌倉、8.42km、2時間)

それなりの雨の中、水溜りやぬかるみになるべく足を入れながら裏山を2時間あまり歩いてみた。歩き始めてしばらくは、アッパーやサイドからの浸水は全く感じず快適そのものだった。しかし、1時間をすぎる頃左足のくるぶしあたりに微かな冷たさを感じた。多分、レインパンツの水滴が履き口から侵入してきたのだと思う。ただ、くるぶしあたりで止まっている感じで一気に濡れ感が広がることはなかった。気温は、15度前後だったが水の侵入による蒸れや冷たさを感じることもなかった。

2時間歩き回ったあと、シューズを脱いでみると、濡れを感じた左足はインソール部分もじんわり濡れソックスも湿っていた。右足は、ほとんど浸水もなくソックスもドライなままだった。多分これはどんなシューズも同じで、防ぐとしたらスパッツを履くしかないのだろう。

5. 総合

今回、Facet30を様々な状況で使ってみて、以前トレイルランニングで使っていたバハダⅢを思い出した。バハダⅢは、ドライでもウェットでも登りでも下りでも使えるオールマイティで、とてもバランスの良いシューズだった。Facet30もバハダⅢ同様、とてもバランスの良いトレッキングシューズだと思う。一見控えめなデザインは、どんなコーディネイトにも対応し街履きにも違和感なく使えそうだし、本来の性能が発揮されるトレイルでは、様々な路面環境に対応しながらも足が疲れにくい柔らかさを持っている。
また雨の中でもOUTDRYのおかげで急激な濡れや冷えを感じることがない。それだけの性能を持ちながら15,400円という価格は、コストパフォーマンスが非常に高い。
唯一気になるのは、足先に感じる圧迫感で、サイズ選びの際はワンサイズ大きめを試す方が良いかもしれない。
以上

今回レビューいただいたアイテム
FACET 30(ファセット サーティー アウトドライ)
¥15,400(税込)

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2020/10/15