※モデル着用商品は私物です。現行商品と仕様が異なる場合がございます
都市部から雪国へと旅する、スキー写真家の小橋城氏。
その足元を支えてきたカリブーは、
雪国までの旅路にも、
雪山で撮影するときにも欠かせない16年来の相棒だ。
※モデル着用商品は私物です。現行商品と仕様が異なる場合がございます。
紅葉の季節が終わりに近づき初冠雪の知らせをSNSで目にするようになると、そろそろ冬支度をしなくてはと思う。
愛用のソレルを取り出して数年ぶりにオイルを塗り、潤った革とその匂いに自然と頬がゆるんでしまう。
ふとクタクタになったインナーブーツが目に入った。
そろそろ交換の時期かな。
それにしても、このカリブーはもう何年履き続けてきたんだっけ......?
私は幼少時からスキーを始め、高校時代には競技スキーに没頭していた。
スキー板が2台入るケースにパンパンに荷物を詰め込み、インヴィクターのリュックにスキーブーツを入れ、それらを両手に抱え込めば東京の満員電車の中では迷惑な客となった。
それでも、真っ白な雪の上に立てる喜びがいつも勝っていた。
その頃は都内から移動するだけの私の足元はスニーカーだったけれど、すでにスノーブーツを履いていた友人がいて、ひそかに憧れていたそのスノーブーツこそソレルだった。
時は流れて私はスキー写真家になり、進んで作品を撮り始めた頃から雪山に行くための道具も少しずつ揃えていった。
そこで迷うことなくソレルの"カリブー"を手に入れた。
-40度まで対応する堅牢なスノーブーツは、雪国への旅には欠かせない、特別な一足だ。
良い雪、良い斜面を求めてスキーヤーと雪山へ上がるときの大切な"相棒"である。
Telemarker Toyokazu Nakano
Telemarker Toyokazu Nakano
Telemarker Takemitsu Ueno
毎冬何度も訪れる豪雪地では、降り続ける雪が一日で車を覆い隠してしまうこともある。
そんな時はカリブーのヒモをしっかりと結び、うっすらとわかる車のシルエットへまずは飛び込んでいく。
かき出すのに30分ほどかかるが、相棒のお陰で足元は快適、慣れない雪かきも楽しむことができるのだ。
気がつけばいつも汗だくになっている。
雪国で暮らす友人たちにとっては、カリブーは日常的な相棒だ。
雪かきは生活の一部で、朝にかいたところに日中降り積り、夕方帰宅すればまた雪をかく日々を生きている。
時折、そんな彼らと集う宴があれば、玄関はソレルで埋め尽くされて自分の"相棒"を見失うこともある。
"相棒"を見失わないようにつけたイニシャル
それぞれの暮らしに欠かせないものは、私たちの強い味方だ。
相性を見ながら選ぶ楽しさがあって、長年付き合ってわく愛着は何にも変えがたい。
私や友人たちにとってソレルはそんな存在で、これからもその関係は続いていく。
まだまだ冬は続く。
また、旅の準備をしなくては。
よくよく振り返れば、この"相棒"との冬も16回を数える。
次の冬までにはインナーブーツを新しくしてみようかな。
さぁ、胸高鳴る雪国の旅へ、またカリブーとともに出かけようと思う。