暮らしとアクティビティをシームレスに BEACH葉山がすすめる「prAna」の取り入れ方 About prAna vol.2
2018/12/25
ヨガやクライミングのほか、さまざまなアウトドアシーンでも使えるライフスタイルウェアを提案している「prAna(プラナ)」。prAnaを手に取って購入できる「BEACH 葉山アウトドアフィットネスクラブ」の津田ご夫妻に、なぜアウトドアフィットネスクラブでprAnaを取り扱うことにしたのか、お話を聞きました。
BEACH葉山を運営する津田和司さん(左)、実さん(右)ご夫妻
――BEACH葉山さんは一見フィットネスクラブに見えませんが、アウトドアフィットネスクラブってどんなことができるんでしょうか?
津田和司さん(以下カズさん):BEACH葉山は、一般的なインドアフィットネスクラブとは違って、アウトドアでアクティビティを楽しんで体を整えるフィットネスクラブなんです。自然の中で体を動かすことで、飽きずに続けられるし、インドアのフィットネスにはない満足感や幸福感が得られます。
具体的には、サーフィン、SUP、カヌー、トレイルランニング、マウンテンバイクなど海や山で遊ぶためのプログラムや、ギアの貸し出しの他に、ヨガやピラティスなどを行うスタジオや、カフェ、ショップもあります。
――海と山がとても近いし、施設も古民家で、とっても素敵な雰囲気ですね。
カズさん:ここはBEACH葉山ができるまで、大学のヨット部が使っていた寮だったんですよ。基本的に自分たちでリノベーションして、みなさんにとって心地よい空間になるようにと、少しずつ手を加えています。
ヨガなどを行うスタジオは陽の光が入って明るい
お話をうかがったウッドデッキにある海辺の山小屋CABIN(サンルーム)。冬はあたたかく温室のよう
庭には、カヌーやサーフィンなど海で遊ぶための道具が揃う
――環境活動にも力を入れられているそうですね。
カズさん:はい。我々は自然を使って活動しているクラブなので、自然を大切にしないと自分たちが遊ぶフィールドもなくなってしまうんですよね。それは日々フィールドに出ていても感じます。
会員の方々とはそういった意識を共有できるよう、エコポイントという制度も設けました。例えば、車を使わず公共交通機関を利用して来られた方や、マイカップ利用など環境に配慮いただいた行為にポイントをお付けして、当施設を利用されるときに割引しています。
もちろんそうした環境活動だけではなく、ローカルな話題では今日の波についての情報交換をしたり、本を読みに来たり、食事をしに来たり、仲間に会いに来るのでもいい。アウトドアのフィールドで遊ぶのが好きな人たちにとって、心地よいコミュニティにしたいと思っています。
エントランスでは有機栽培で作られた採れたての三浦野菜も販売されている
――ウェアやフードなどの販売もされているんですね。
カズさん:我々と同様、自然の中でアクティビティを楽しみたい方々が集まる場所なので、自分たちが安心しておすすめできるものを提案したいと思っています。それには、自分たちらしい基準を持つこと。例えばBEACH葉山では、取り扱う製品もフィールドに対する考え方も、「エシカル」、「サステナビリティ」を取り入れることなんです。
エシカルとは、倫理的で社会の模範となる取り組みのこと。サステナビリティとは、社会や環境、経済の観点で、持続可能性がある仕組みや取り組みのことを指します。
「prAna」の商品の色展開やテキスタイルデザインは、prAnaの米国スタッフが毎シーズン旅をし、そのなかでインスピレーションを受けた色や柄になる
――prAnaの製品も、そんなお二人の基準に合致していたわけですね。
カズさん:そうなんです。prAnaは、アパレルでは珍しくウェアを製造している現地とのフェアトレードで、継続可能なサプライチェーンを経た製品の証であるブルーサインの認証を得ている製品もありますし、素材もリサイクルやサスティナブルなものを利用しています。まさに我々の考えにぴったりでした。
――会員の方々もprAnaの製品に興味を示されていますか?
津田実さん(以下実さん):ヨガをされている方はだいたいprAnaをご存知ですが、知らなかった方も関心を持っているみたいですね。特に女性は肌触りや着心地を重視されますし、ウェアを着てそのままいらっしゃる方が多いので、おしゃれに着こなせることも重要です。prAnaのウェアは、さっと着て家を出て、ここでアクティビティをして、そのままお買い物をして帰っても違和感がないので、暮らしに合ったウェアだと思いますね。
カズさんが着用しているシャツはヘンプ(麻)が含まれており、着心地の良さだけでなく天然の消臭効果があるのが特徴。実さんが羽織るフリースはリサイクルポリエステルを使用し環境に配慮されたウェア
――お二人も着ていらっしゃいますが、着心地はいかがでしょうか。
実さん:私はヨガウェアを日常着としても着ているんですが、prAnaは動きやすくてストレスがないですね。アメリカでデザインされたウェアは、サイズ感が日本人に合わないことも多いですが、prAnaはそこまで違和感がないのもいい。また、例えばTシャツの襟まわりが大きく開きすぎていなかったりと、安心して着られるデザインが多い印象です。
――日常着としてウェアを着こなすのは、いいですね。
カズさん:アクティビティって、ライフスタイルに取り込むことが無理なく続けるコツだと思うんです。例えばSUPをするのに1日確保すると、アクティビティがイベントになりますよね。それももちろん楽しいですが、無理をしていると続きません。
BEACH葉山では、暮らし(ライフスタイル)の中にアクティビティを取り入れる環境を作るようにと提案しています。例えば、朝ヨガのプログラムを受けてそのままのウェアで帰ったり、ウェアのまま家事をしたり。1つのプログラムの時間を長く設定していないのは、そういった理由もあります。
実さん:私たちが都内から移住してきたのも、そういうライフスタイルを取り入れたかったから。ここに来やすいようにと葉山に移住された方も、過去に何人もいらっしゃいます。そういう話を聞くと嬉しいですね。
――自然が身近にある暮らしを選択する人が増えているんですね。住む場所にしろ、買う商品にしろ、選択にはその人らしさがでますよね。
カズさん:そうですね。今って基本的に、安いものでも高いものでも、機能性の高い商品を選ぶことはできると思うんです。ただ、せっかくお金を使うなら、自分らしいものを選びたいし、人におすすめしたいと思っています。
――最後に、BEACH葉山さんでprAnaを手に取ったり、施設のアウトドアフィットネスを体験したりしたい場合は、どうしたらいいでしょうか?
実さん:会員の方以外でもビジター体験ができますし、ランチやカフェの利用だけでもウェルカム。雰囲気だけ見たいという場合でも気軽に立ち寄って、ウェアも手に取ってみてくださいね。
「prAna」の商品は、2018年秋から日本国内でも直販ECサイトでも購入することができるようになったが、実際に手に取れる店はまだ少ない
【撮影・取材場所】
BEACH 葉山アウトドアフィットネスクラブ
神奈川県三浦郡葉山町下山口 1488
046-854-4046
http://www.beach-hayama.com/
https://www.facebook.com/beachhayama/
(photo 上樂博之 / text 井上綾乃)
2018/12/25