コロンビアのアウトドアギアの
数々は、唯一無二。
そのテクノロジーの謎を解き明かすのが
アウトドア探偵コロンビくん。
彼は、わずかなヒントからテクノロジーの
秘密を明らかにするのだ!
コロンビくんとは?
Instagramでコロンビくんの謎解きを見る
アウトドア探偵コロンビくんと
「真逆」の謎
- ねえコロンビくん、前に「防水透湿性」の大事さについてワタシに教えてくれたよね?
-
うちのカミさんが言ってたんですが、
わたしゃすぐ人に何かを教えるようです。 - ええと、たしか外側からの「水」を防いで、内側からの「湿気」を……。
- 出すんですな。まさに外からの「水」つまり「雨」を防ぎ、内側の「湿気」すなわち「汗によるムレ」を「透過」要するに「外に逃がす」ことで、サラッとした着心地最高のレインウエアが実現できるというわけですね。
-
- でもね探偵さん、それよりももっと最高なものがあるとしたら?
- なんですって?
- この前、お店で教えてもらったんだけど、「今までの防水透湿と真逆」なんだって!
- こりゃやっかいですなあ。「防水透湿」の真逆とは、すなわち「透水防湿」となるからです。つまり、外側からの雨は通して、内側からの汗によるムレが外に逃げるのを防ぐ……雨と汗とでからだが濡れてビッチャビチャになるレインウエア! 確かに画期的です。ですが、画期的に不快な技術です!
- うん、そんなのワタシもいらない。違うよ、ワタシが聞いたのは、たしか「表と裏が真逆」。
- そりゃれっきとしたヒントですな。「最高の防水透湿」はつまり「表と裏が真逆」……普通に考えれば「リバーシブル」ということになりますが……。
- 生地は表側がシャカシャカしていて、内側はサラサラで、とてもリバーシブルできる感じじゃなかったよ。
- 「防水透湿」「表と裏が真逆」「表シャカシャカの裏サラサラ」。……表が裏で裏が表で、善が悪で悪が善で、おれがあいつであいつがおれで…
- ……えーと、大丈夫?
- どうもすみません。ちょっと思考力が低下してきたもんで。
-
ヒントはおにぎりの海苔
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- じゃあこれでも食べて、元気だして!
- ほほう、おにぎりではないですか! すばらしい! ごはんのでんぷんは体内でブドウ糖に分解されるので、脳には最高のエネルギーとなるんですよ!
- そうなの? ワタシのランチなんだけどね。
- 味付け海苔がいいですな! うちのカミさんが握るのは、もっぱら焼き海苔なんです。手がベタベタするのがイヤだって言ってね。おや? これ味付け海苔なのに、ベタベタしませんな。
- ウン、しょうゆ味が片面にだけ付いているの! その“味の付いた面”を内側にして巻いてあるからベタベタしないんだよ!
- 味付け海苔の…片面にだけしょうゆ味が…味のコーティング面は内側…だから手がベタベタしない…!?
- もう! コロンビくん、何ブツブツ言ってんの?
- 「防水透湿」…「表と裏が真逆」…「表シャカシャカの裏サラサラ」……あのーちょっといいですか? お店で聞いてきた、その最強の「防水透湿」の名前は?
- ええと「OUTDRY™ Extreme(アウトドライ™エクストリーム)」?
- 間違いないですね? 確かに「アウトドライ™エクストリーム」なんですね!
- ウン、そのはずだけど……。
- ピキーン! ピキーン! ピキーン!
-
機能と快適さを両立させた
独自の防水透湿テクノロジー続きを読む
- え、なになに? コワイんだけど!
- 安心してください。これでようやくたどり着きました。真実はいつもひと…
- ホントに! ワタシが聞いた「防水透湿を真逆にしたスゴイレインウエアの秘密」がわかったの?
- 非常に興味深い事件でした。
- え! 事件なの?
- そもそも「防水透湿」とは、雨を防いで汗を発散するための機能ですが、その実態は非常に薄い膜のようなものなのです。その膜は単体ではなく生地をコーティングするかたちで使用します。
- ウンウン、だよねー。
- そしてこれまでの「防水透湿」は、生地の「内側」をコーティングするのが一般的でした。つまり、私が食べた片面味付け海苔のおにぎりと同じシステムです。海苔ならぬ生地の内側に、しょうゆ味ならぬ防水透湿の膜をコーティングするわけです。
- ウン、ワタシの知ってる「防水透湿」はそれ!
- 私の推理が正しければ、そこにすばらしい革命が起きたのです。つまり、生地の「表側」に「防水透湿」のコーティングを施すという!
- あ!
- そう、それが「真逆」の謎の真相です。
- んー、なんかそんなことだった気がするかもー。でも生地の内側をコーティングするのと、外側をコーティングするので何がそんなに違うの?
- 従来のやり方で「生地の内側」を「防水透湿」コーティングした場合、外からくる「水」つまり雨は、まず普通の生地に染み込みます。この場合、外側の生地には「撥水加工」を施し、表面でもなるたけ雨を弾くようにしなければ「防水」とは言えません。
- 内側の「防水透湿」と外側の「撥水加工」の二段構えで水をブロックしているんだね!
- ご明察です! ですが、撥水加工は雨に打たれたり洗濯したりするうちに効果が薄れてくるのです。
- 薄れてくるとどうなるの?
- 生地に雨が染みるようになります。染みた雨は「防水透湿」コーティングで防がれますが、そこに溜まって水の膜のようなものをつくってしまうのです。
- つくってしまうとどうなるの?
- 「防水透湿」のコーティングをさらに水の膜でコーティングするような状態になります。本来、「防水透湿」の膜はからだのムレを外に逃がそうとしてくれていて、無事に湿気を外に出しても、そこにまた水の膜が待ち受けていたらどうでしょう?
- 外側に逃げられなくなってしまう?
- そのとおり! でもこの革命的な方式で、これまでと真逆に「防水透湿の膜」を生地の外側からコーティングすることができれば、外側からの雨はそこで跳ね返され、生地に水の膜を作ることもありません。
- 外側にコーティングした「防水透湿の膜」は劣化しないの?
- 撥水加工というのは、すでに出来上がった生地に対して後付けで施すものです。「防水透湿」はそれ自体がすでに出来上がった膜なので半永久的に劣化することはありません。どれだけ雨に打たれようが洗濯しようが、買ったときの機能を維持し続けるのです!
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アウトドライエクストリーム
なのはコロンビアだけ続きを読む
- スゴイスゴイ! だったら全部のレインウェアがそうすればいいのに!
- そうなんです。そこが今回の最大の謎でした。なぜ美亜さんがアプローチしたそのウェアだけが「外側を防水透湿コーティングする」ことができたのか。
- だよね?
- でも、美亜さんの最後のヒントで推理の最後のピースがかちりとハマったんです。
- どういうこと?
- さいごにひとつだけ。確認なんですが、たしかに「アウトドライ」だけでなく「アウトドライエクストリーム」って言ってたんですね。
- ウン、そうだよ!
- 「アウトドライエクストリーム」といえば、そりゃもうれっきとした「コロンビア」独自のテクノロジーです。
- よそにはないの?
- ええ、コロンビアだけです。非常に高い防水・透湿性を持ち、しかもその撥水力はほぼ永遠。かつ生地表面に水分を残さないので濡れても重くならないのです。
- それがエクストリーム。
- 「アウトドライエクストリーム」です。
- 「アウトドライ」でなく。
- 「アウトドライ」というテクノロジーもあって、こちらにも高い防水・透湿性はあるのですが、これはおもにシューズやグローブなどの小物に使用されています。そして他社製品にも提供されています。この技術を肌が触れるアパレルで使うべく、究極まで快適に仕上げたものが「アウトドライエクストリーム」!
- ズルくない?
- ズルい、とおっしゃいますと?
- だって「アウトドライエクストリーム」って、コロンビアの商品にしか使われてないんでしょ?
- いやあ、そこでズルいと言われましても……。
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