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夏のオムニ●● 冷却しすぎのため富士山NG!?│インサイドコロンビア Vol.5

2016/07/21

梅雨も終盤で、蒸し暑さもいよいよ夏本番へ。今回はコロンビアの独自テクノロジーのオムニシリーズの中から、夏に活躍するテクノロジーをご紹介。前回、防水透湿機能「オムニテック」について伺った商品部デザイン課の岩瀬さんに、今回も教えていただきました。

―前回のオムニテックに続き、今回は夏のオムニシリーズについてお伺いさせていただきます。まずは、冷却テクノロジーである「オムニフリーズゼロ」について教えてください。

見てもらえればすぐわかるように、オムニフリーズゼロのTシャツの裏地には、ブルーのサークルが並んでいる。このブルーの部分が濡れると冷却効果を発揮する。汗をかくと、その水分で体温を下げてくれるわけ。

このブルーの冷却素材は、熱伝導率が高い。鉄なんかが熱伝導率が高いんだけど、鉄を触るとヒンヤリ冷たいでしょ。でも時間がたつと体温と同じ温度になるから、それ以上は冷却効果はなくなってしまう。

ブルーの素材も同様で、熱を吸収するんだけど、体温と同じ温度にまでなってしまうと、それ以上は温度を下げられなくなってしまう。そこでオムニフリーズゼロのデザインがミソになってくる。ブルーのサークル部分が水分を吸って温度を下げる、するとそのまわりの速乾性の生地(オムニウィック)が外に水分を蒸発させる。そうすると、またブルーの部分が水分を吸って温度を下げる。それを繰り返すので、冷却効果は落ちずに冷やし続けることができるわけ。

―富士山に登るウェアを探していた時に、ショップのスタッフさんにオムニフリーズゼロは向いてないと言われちゃったんですが。
そうだね(笑)。体温を下げ続けるので、高所登山には向いていない。そのスタッフは正しいね。高尾山のような低山で、真夏の登山でひたすら汗をかくような山なら良いけど、それだけ冷却効果が高いとも言えるね。

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―次にオムニウィックについて教えてください。
オムニウィックは吸湿速乾機能。肌をドライに保つ技術。汗がべたつく夏の暑さだけでなく、汗で冷やしたくない登山のインナーにもおすすめ。高山で濡れたままだと、低体温症になってしまう恐れがあるからね。

―登山用のインナーだと、メリノウールも有名ですが。
オムニウィックは、繊維と繊維の隙間で水分を吸い上げる毛細管現象(ウィッキング)を利用した技術。素材にはポリエステルなどの水分を吸収しにくい化学繊維を使っている。ウィッキング効果によって肌から汗を吸い上げる。そして繊維自体は水分を吸収しにくいので、吸い上げられた汗は生地の外に蒸発する。そうして肌をドライに保つ。

ウールは肌をドライに保つという発想ではなく、身体を冷やさないという発想からインナーとして使用されている素材。繊維は元々濡れると発熱する特性がある。これを湿潤熱というが、この湿潤熱が極めて高い素材がウール。ただしウールは汗を吸収すると乾くまでに非常に時間がかかり、肌面はとてもドライとは言い難い環境となる。しかし濡れている間は発熱していてくれるため体温を低下させにくい。
ウィッキング効果を利用したポリエステル等の素材も肌をドライに保つことによって、 “身体を冷やさない”という大きな目的は同じ。ただこの両者はそのアプローチが違うというわけ。

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岩瀬さん撮影:槍ヶ岳 東側(表銀座 燕山荘付近) 開催中の山の日クイズキャンペーンでも使わせていただいています。

岩瀬さん撮影:槍ヶ岳 東側(表銀座 燕山荘付近) 開催中の山の日クイズキャンペーンでも使わせていただいています。

―最後に、紫外線遮断機能オムニシェイドについて
オムニシェイドはUPF30以上の紫外線遮蔽率(しゃへいりつ)を持った製品に使っている名称。UPFは、オーストラリアやニュージーランドなど、紫外線に敏感な南半球で出来た紫外線遮断率の基準で、UPF30であれば95%紫外線を遮断できるとされている。
UPFがでてくる前はUVカット加工というのが持てはやされていたけど、元々ある素材の表面に、紫外線を吸収させたり、反射させるような加工をしていたので、徐々に効果が落ちていくって事があった。

一方、UPFは生地が本来持っている 紫外線遮蔽性能の事なので、効果が落ちていくことはない。紫外線遮蔽率は素材によって変わるし、編み方や色にもよる。同じ素材を使った製品でも、色が濃い方が紫外線遮蔽率は高いし、メッシュ加工だと紫外線を通しやすいから、紫外線遮断率は低くなる。そういったいろいろな要素の組み合わせによって、UPF30を超える事ができた製品にのみオムニシェイドの名称を使っている。だから、同じ製品でも紫外線を防ぎたければ、明るい色より濃い色の方が紫外線遮蔽率が高いのでオススメだね。



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―ありがとうございました。次回は秋冬のテクノロジーについてお伺いさせてください。

岩瀬英祐
'93年にディストリビューターであったハワードに入社。入社した'93よりコロンビアの日本企画がスタートし、初年度から開発に関わり、レインウェア、アウタージャケット、フリースジャケット、クライミングパンツ等のアイテムを中心に開発。'97年に日本駐在事務所が設立した時点でハワードから移籍。後、同年6月に日本法人設立し、そのまま企画開発を担当する。プライベートでは、山と山岳写真、ダウンヒル(MTB)からアート鑑賞まで幅広い趣味を持ち、特に山歴は30年に及び、愛用の中判カメラ「ハンザフィールド69II」を担ぎ、より理想とする写真を求めてクライミングルートや厳冬期の八ヶ岳南部、北アルプス南部を登っている。

前回のオムニテックについてはコチラ

2016/07/21


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