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漫画家・鈴木ともこさんが提案する 自分らしく楽しむ山登り(前編)

2018/04/05

山登りの楽しさを紹介したコミックエッセイ『山登りはじめました』シリーズが、ベストセラーとなった漫画家・鈴木ともこさん。コロンビアとの商品コラボも、2018年の春夏アイテムで3年目。今年は、女性向けのアイテム(シューズはユニセックス)に加えて、キッズ向けのアイテムも登場しました。
商品開発の裏話を、商品部アパレルウェア担当・島田幸房とともにふりかえっていただきました。

商品開発の打ち合わせは、主に鈴木さんが暮らす松本のカフェで行われた。会議室からは出ない、大らかで自由な発想が反映されている?

江戸時代、女性は男装して富士山に登っていた!?意外な視点で語られるトークショーは、毎回満員御礼

ーー横浜や大阪、新宿、つくばなど、各地で開催中の鈴木さん×コロンビアのトークイベント。先日の横浜会場での「江戸時代の女性の登山の服装について」の話は、知られざる史実に大きな反響があったとか?

鈴木 そうなんです。「自分らしく山へ~ウェアでたどる女性の山登り~」というテーマでお話をして、導入として江戸時代の服装をご紹介しました。 日本には昔、女人禁制の山がたくさんありました。富士山もそうで、「女性が登ると災いが起こる」と本気で語られていた時代です。だから、最初に富士山に登った女性はまげを結い、男性の着物に身を包んで人目につかないように登ったそうなんです。
そういったところから始まった女性の登山が、時代とともに服装や心構えの点でどう変わってきたかを、お話させていただきました。

ーーそれは、おもしろそうですね。

鈴木 歴史を振り返ってみると、今自分が常識や正しい結論だと思っていることが、単なる感情論や偏見に過ぎない、と気づかされることがあって興味深いです。
たとえば、山スカートはここ10年のものだと思われているんですが、大正から昭和初期には、女性は山でスカートをはくことが当たり前で、むしろパンツのほうが非常識で恥ずかしいという感覚がありました。女性登山者は、時代とともに変化していく常識に縛られてきた面があります。
現代も全く縛られていないとは言えませんが、昔に比べればかなり少なくなりました。それに、今はウェアの選択肢が非常に増えていて、女性が山に登るには最高の時代だと思います。


ーー「自分らしく山へ」とのことですが、鈴木さんとコロンビアとコラボをするにあたって、どんなことを意識されていたんでしょうか? そもそも、鈴木ともこさんに依頼した背景はなんだったんですか?

島田 コロンビアはメンズが主体だったブランドなんですね。これまでも、柄や色をウィメンズにアレンジしたりしていたんですが、女性が共感するような方とコラボした方がいいものが作れるな、と考えたんです。
さらに、シビアな登山というよりも幅広く、家族でアウトドアを楽しむことを提案したかったので、鈴木ともこさんとは同じ考え方を共有できると、3年前から一緒にものづくりをしているんです。

鈴木 コロンビアの最大の魅力は、山と街をつなげてくれるデザイン性の高さです。その上で、8000mのヒマラヤ登山に対応できるウエアまでラインナップされていて、機能面もバッチリです。
今年のコラボアイテムは、「山の青」をテーマにカラーリングしました。山で1日が始まるときの深い青、少しずつ明るさを増して突き抜ける青の中に、白が溶け出す。この複雑で幅広い表情を持つ「山の青」をウェアとシューズに落とし込んだつもりです。

だんだんと移り変わる空の色をソールで表現したトレッキングシューズや、山を思わせる▲模様を取り入れたジッパーなど、さりげなくも山好きにぐっとくるデザイン。

島田 鈴木さんは、ものすごくいろんなことを考えてくださる。商品のスケッチ案もていねいで、これ1枚いくらくらいするんだろうっていうラフが届く(笑)。
鈴木さんと話していると、改めて気がつくことがあるんです。鈴木さんがトークイベントで「デザインは機能のひとつである」と話していた事があってなるほどな、と。僕、この言葉、よく使わせてもらってますよ(笑)。

鈴木 うれしいです(笑)。山では、ウェアの物理的な機能が命と直結するので、機能とデザインを分けて語られることが多いですが、私の考えは少し違っています。
私が暮らす長野県には「学校登山」というのがあります。それで無理やり連れて行かれた山は長くて疲労困憊だったのに、その後、自分から登りたいと思って行ったら、同じ山なのに思いのほかすんなり登れて驚いた。そんな感想を持つ方がかなり多いんです。
ある救助関係の方のお話では、痛みや苦しみと闘うのが面倒になったことで息を引き取った、ように感じられる遭難者もいらっしゃるのだとか。
私は、人間というのはつくづく「気持ち」が原動力の生き物なんだと思っています。気持ち次第で、疲れ方も足取りも本当に変わってしまう。だから、山でもお気に入りのウェアを身につけるのは、すごくいいことだと思っています。 私は、デザインには「やる気をアップさせる機能がある」と捉えているんです。

ーーそれって、子どもにとっても同じことが言えますよね。かっこいいものを与えると、がぜんやる気を出すとか。

鈴木 まさに、そうなんです! 我が家では、トレッキングシューズやバックパックのことを、子どもにとってカッコいい呼び方の「冒険シューズ」や「冒険リュック」と言い換えて、やる気を引き出しています(笑)。
今回のコラボでも目指したのは、「やる気をアップさせるデザイン」です。もちろん、北アルプス縦走など本気の山歩きにも使える、物理的な機能を備えています。

「山だけでなく街でも、明日が楽しみになったり、新しい世界への一歩を後押しするきっかけになれるような「もの」を手がけたい、と思っています」と鈴木さん。

後編へ続く│ 後編では鈴木ともこさん直筆サイン入りプレゼントキャンペーンも!(4/26まで)

鈴木ともこさん
漫画家・エッセイスト
『山登りはじめました』(KADOKAWA/メディアファクトリー)シリーズがベストセラーに。東京から長野県松本市に移住し、低山から北アルプスまで家族で山登りを楽しんでいる。8歳と5歳の息子の母。現在、ハワイでの山登りやハワイの文化・歴史を描いたコミックエッセイ(新潮社から上下巻で発売予定)を執筆中。
ホームページ:http://home.n08.itscom.net/drop/
Instagram:https://www.instagram.com/suzutomo1101/


編集・取材・文 柳澤智子
写真 檜山 泰弘



コロンビア2018春夏 鈴木ともこさん監修アイテム一覧

【ジャケット】
ヘイゼンウィメンズパターンドジャケット 469カラー(女性用)
ヘイゼンユースパターンドジャケット 469カラー(お子様用)

【Tシャツ】
ケイシースプリングウィメンズTシャツ(女性用)
ケイシースプリングユースTシャツ(お子様用)

【帽子】
マリオンハイクウィメンズブーニー(女性用)
マリオンハイクジュニアブーニー(お子様用)

【シューズ】
カラサワ2プラスオムニテック 441カラー(大人用)
ティンバーラインロッジスリップ 441カラー(大人用)
ユースカラサワライトウォータープルーフ 413カラー(お子様用)

2018/04/05


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