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アウトドアウェアの既成概念が変わる│本澤裕治さんが考える ジーンズのあたらしい可能性(後編)

2018/05/23

前編では、デニムのスペシャリスト・本澤裕治さんとコロンビアとのコラボから生まれた、デニムルック(デニムのように見えながら撥水性、速乾性が高い新素材)について語っていただきました。
後編では、パンツのシルエットの魅力と、デニムを柄としてプリントしたという、まさかの布地を使ったアイテムを紹介します。


本澤 天然素材の洋服がいいように言われていますが、実は合成素材のものもすごく売れているんですよ。乾きやすいし、水をたくさん使わずに簡単に洗えるし。僕も合成の素材にとても興味を持っているんです。
 今、服の世界って環境のことを言い始めていて。コットンを作るときって大量の熱を消費するんですよね。それで、H&MやZARAのグループというのは、最終的にコットンを使わないっていう宣言をしているんですね。再生繊維っていってますけど、そういうものに切り替わって行くんです。だから、そういう意味で(この布地は)先端をいっているんですね、僕のなかでは。
 先週、スペインの「ROYO社」という1903年創業の老舗の生地屋にリサーチに行ったんですね。ZARAとかのグループに資材を売っている会社なんですけど、一番大事にしていることってエコなんですよ。ヨーロッパのチームが真剣に取り組んでいるのが、エコ。熱を使わない素材ってことを世界がやっているなかで、日本は遅れていますね。

ーーそういった意味でも、未来の素材なんですね。全部のアイテムが、デニムに見える布地で作られているんですか?

島田 トリプルディバイドアベニューパンツだけは、本当のデニムを使っていますね。はいていて、かっこよく見える。デニムだけど縦にも横にもストレッチするのでとてもはき心地が良い。パンツのフィットはここまで大きく変えていなかったんですが、本澤さんに手を入れていただいて。最初はデニムだけでしたけど、今シーズンからはトレッキングパンツにも本澤さんに入っていただいて、ホワイトストーンポイントソフトシェルパンツなんて、店頭でもとても売れています。

ーー先ほど私も試着したんですが、すごくストレッチ性があってはきやすくおどろきました。なにより、長年ジーンズが似合わない、と思って避けていたんですが、意外と似合っていたんです。

本澤 そうでしょう。僕、啓蒙活動をしているんですけど、女性用のジーンズって流行がすごくあるんですよ。で、半年に一回買い替えないと、今の感じにならない。男性は1年に1回、女性は半年に1回、ジーンズは買い替えた方がいいんですよ。女性誌の取材を受けたときもお話したんですけど、前に持っていたジーンズをまたはいてもなんか違う、と。そりゃ、違いますよ。流行が変わってるんだから。

ファスナーは金属に見える特殊なファスナーを使用

デニムには赤、という本澤さんの強いこだわりで、ロゴは赤色で刺繍。

ーーなにが変わるんですか?

本澤 股上が変わったり、あと丈が違ったり、幅が微妙に変わったりするわけですよ。実は怖いんですよ、ジーンズって。

島田 そのあたり、スポーツはもっと大きいサイクルですよね。今は細身というかテーパードが人気ですけど、以前は動きやすいリラックスフィットが主流でしたよね。スポーツは、流行を変えていくのが難しいんですよ。そういうことをパンツの専門家に相談することで、新しいシルエットにチャレンジしていける。僕らがしゃべっても説得力ないですから(笑)。

本澤 本当に恐ろしいんですけど、今、テーパードが流行っているんですが、実は今の最先端ってまっすぐ、ストレートなんですよ(笑)。

ーーその流行というのは、どこから生まれるんですか?

本澤 僕はアメリカだと思っています。我々は、ニューヨークに最低年に4回は行って、ミーティングしてるんですよね。ジーンズってアメリカが作ったものなんで、そこはアメリカ人が一番敏感なんじゃないかな。

ーーかっこいいジーンズが欲しい方は、コロンビアで買ったほうがいいですか(笑)?

島田 いやー、本当にお買い得だと思いますよ(笑)。

本澤 たしかに普通のジーンズ1本分で、2本買えるくらいの値段ですし、僕がアパレルでやりたいと思っている立体裁断のデザインを、もうやってしまっているんですから。

ーー立体裁断の縫製は手間や価格がかかると聞きました。この値段というのは、魅力的ですね。 さて、いろいろとデニムのプリントのものが増えてきたそうですが。

よく見るとジャケットのクラッシュの位置が1着ずつ違う。

島田 毎シーズン、デニムをテーマにした防水シェルを作っているんです。前シーズンは、デニムのパッチワークのパターンでした。

本澤 今シーズンはトレンドのクラッシュです。

島田 普通のプリントだとこういう立体感がでないんですけど、特殊な手法があって。本澤さんのデニムのサンプルをスキャンして、デジタル化して布地にプリントするという手法なんです。防水ジャケットなのに、破れている柄っていう(笑)。展示会のときにも、お客さんが「破れている!」と驚いていたくらいリアル。

本澤 このクラッシュデニムのジャケットを実際の布で我々がやると、やらかしちゃった感じになるんですよ。プリントしているから違和感がない。クラッシュデニムのこのもやもやした感じ、トレンドなんですよ。ケミカルウォッシュって90年代に流行りましたけど、また流行っていて若い子達にはこれが普通になっている。今いけているかっこう自体がこういう感じ。

島田 デニムをプリントした布地のウェア、今多いみたいですね。

本澤 コロンビアのプリントは完成度が高いと思いますよ。

島田 次のシーズンもまた新しいコンセプトを予定しているので楽しみにしていてください。

本澤裕治 Yuji Honzawa
『エドウイン』に10年在籍し、モデル503の企画に参加。『リーバイス』に6年在籍し、リーバイス501のモデルチェンジを担当。2005年に、Dr.Denim Honzawaを設立。2009年秋冬より、自身のオリジナルブランドである『RED CARD®』をスタートする。ジーンズマニアで研究熱心なことでも知られており、世界のデニム生産地を自らの足で訪れ各国の情報(FIT、縫製、加工、生地)を収集。数々の有名ブランド、SPA企業とデニム製品のコンサルティングやプロデュースを手がける。


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2018/05/23


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