登山学校レポート│雪に覆われた森を歩く、高峰高原スノーシュートレッキング

2026年2月7日(土)・8日(日)の2日間、コロンビアクラブ会員限定の特別講座「コロンビア登山学校」を長野県の高峰高原で開催しました。舞台は長野県と群馬県の境にある浅間山外輪山の槍ヶ鞘とその一帯、高峰高原。標高は高原が2000m、槍ヶ鞘山頂は2096mにもなります。冬の浅間山は「ガトーショコラ」とも呼ばれ、それが見られるこのルートは雪山入門として人気のスポットです。

今回の登山学校では、抽選で選ばれた12名の参加者とともに、スノーシューを履き雪に覆われた森を楽しみました。
ガイドを務めたのは、登山学校の主任講師であり登山ガイドの伊藤伴さんと、同じく登山ガイドの小川優斗さんです。

1日目は佐久平駅に集合し、バスで宿泊地の高峰マウンテンホテルへ。バスの車内からはシンボルの浅間山と黒斑山が見え、心が高鳴ります。

ホテルに到着したら軽く自己紹介をし、早速今回使う装備の確認をします。参加者の多くが、スキーやスノボはするものの雪の積もった山を歩くのは初めてという方々。初めて使う装備も多く真剣な眼差しで解説を聞いていました。

スノーシューとは雪の上を歩くための道具で、西洋かんじきとも呼ばれるものです。スノーブーツに装着して雪との接地面を広げることで、浮力が上がり沈みにくくなります。今回は事前にスノーシュー・スノーシューズ・ストックのレンタルが可能で、持っていなくても安心でした。

ビーコンは雪崩が起こった際に電波を用いて位置情報を送受信し、埋没者を捜索するためのアイテム。正しい装備の仕方や使い方を教えてもらい、参加者同士で確認し合いました。

装備確認が終わったら、早速スノーシューを使って歩いてみることに。ホテル隣のスキー場「高峰マウンテンパーク」のリフトに乗り、広場でスノーシューをいざ装着!

足の裏が大きくなった感覚で、慣れない歩き心地に最初は皆さん戸惑っていますが辺りを歩いていると次第にコツを掴んできた様子。

人数が多いため2班に分かれ高峰山を目指します。道中うさぎやカモシカの足跡を見つけたり、ガイドのお二人が周囲の山々について解説してくれて、あっという間に30分で山頂に到着しました。

山頂で軽食をとって途中まで同じ道を戻ります。下りはリフトを使わず山の中を歩いてホテルまで一直線に向かいました。

ホテルに帰り一息ついたら、伴さんによる講義が始まります。

本日のトピックは低体温症について。どんな環境でなり得るのか、陥らないためにはどんなレイヤリングをすべきかなど、具体的な体験談を交えつつ参加者の皆さんと考えました。冬山は特に、気温が低く着脱も億劫になりやすい一方汗は必ずかいているので、レイヤリングを意識することが重要となります。

講義後に露天風呂付きの温泉で体も温まったところで、待ちに待った夕食の時間です!

地元小諸市や嬬恋村の新鮮な食材を使ったコース料理に舌鼓を打ちつつ、登った山や普段登山をする際の行動食の話で盛り上がりました。
過去登山学校の参加経験がある方は、どの回も出てくる食事が期待以上だと話してくれました。

夕食が終わると明日に向け準備をしたり、ラウンジでお酒を楽しんだりと思い思いに過ごしました。

2日目、目を覚ますと部屋からはこんな景色が!

夜のうちに雪が積もり、朝日が見えて絵画のような世界が広がっていました。

朝食はバイキング形式。
栄養たっぷりのおかずを各々盛り、1日の行動に備えます。

食事を終えたら再び集合し、1日目と同じくビーコンやスノーシューズを装備します。皆さん2日目ということで慣れた手付きでビーコンの装着をしていました。

山に登る前に、近くの高峰高原ビジターセンターに立ち寄ります。ビジターセンターにはこの高原について詳しく知ることができる展示の他に、特産物のお土産コーナーやカフェもあり、装備レンタルも可能です。

2階のカフェスペースで館長さんより浅間山とその付近の地形の成り立ちや見ることのできる動植物について教えていただきました。
最後に、"あるもの”を受け取り、いよいよ槍ヶ鞘に向けて出発です!

スタート地点の車坂峠にてスノーシューを装着して、今日の行程を全員で確認します。

10時にスタートし、尾根沿いに進んで車坂山を通過、槍ヶ鞘に登頂するルートで、休憩も含めて15時に下山する予定です。

伴さんと小川さんの2グループに分かれ静かな森を進んでいきます。踏み跡はあるものの、昨日の雪で薄くなっており、スノーシュー特有のふかふかな歩き心地を楽しみました。

緩やかな登りから始まり、徐々に勾配が大きくなっていきました。クランポンと呼ばれる、スノーシューの裏についた爪を意識し斜面に踏み込んでいきます。足を上げすぎず、引き摺るように進むのもポイントです。

出発してからすぐに雪がちらついてきました。
樹林帯なので風は弱いのですが、日が差したり陰ったりを繰り返し、冬山の寒さを身をもって感じます。

車坂山を登り切ると、次は急な下りが続きます。

へっぴり腰にならないように、足裏全体を使う感覚で慎重に下っていきます。ガイドの2人が声を掛けながら、全員ゆっくり下ることができました。

下りきった鞍部では、温かい飲み物を飲んでホッと一息。慣れない下りで緊張した体をほぐします。

ここからはひたすら登りとなります。既に標高は2000mを超えているため、高山病の兆候が無いか気にしながらゆっくり登っていきました。

白に包まれた森は、夏には見ることのできない幻想的な世界。たまに立ち止まっては日の光に照らされてキラキラ輝く木々を観察します。

2200mを超え、風が強くなってきました。帽子やネックウォーマーを被り直し、気合いを入れます。

そしてついに、槍ヶ鞘山頂に到着!一面真っ白で、“ガトーショコラ”な浅間山は見ることができませんでしたが、登りきって皆さん笑顔で記念撮影をしていました。

強風のためすぐに下山を始めようとしたその時、一瞬だけ日が差しうっすらと浅間山が登場!写真に収めることができました。

頂上から少し下ったところにあるシェルターにて休憩をとります。ここでザックから取り出したのは、ビジターセンターで受け取ったガトーショコラ!

浅間山に思いを馳せながら食べるガトーショコラは、優しい甘さが沁みました。
この時の気温はマイナス15度。伴さんが黒の金属板とルーペを貸してくださり、雪の結晶の観察の仕方を学びました。

2班に付くガイドが交代し、再び下山を開始します。
少し開けたところで、伴さんがザックからプローブを取り出しました。これは雪崩の際に埋没者を捜索するために使用する棒で、雪の深さを測ることもできます。
雪に突き刺し、地面に当たったところで引き上げ、先端に土がついていれば何cm積もっているかが分かります。

下っていくと次第に青空が見えてきました。スノーシューのコツも掴み、明るい表情が浮かびます。

下りの際は車坂山を登らずトラバースするルートに変更。ガイドの2人がラッセルをして道を作ってくれました。新しくできた道はとても柔らかく、沈む感覚もまた雪の上でしか味わえないものでした。

ゴール地点のビジターセンターも近づき、平坦になった安全な場所で、足跡の無い雪面を思い思いの方向へ踏み進めます。最後にパウダーを楽しんで山行は終了となりました。

夏の山とは違う景色、装備、歩き方。
1人では始めづらい冬山も、ガイドや他の参加者と共に学びながら挑戦できるのが、このコロンビア登山学校です。
ただ登るだけでなく基本に立ち返り理解を深めることで、より充実したアウトドア体験となります。
参加してくださった皆様が、今回のスノーシューハイクを経て、今後も冬山やスノーシューという歩き方も楽しんでいただけたら嬉しいです。


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企画:株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
運営:株式会社アドベンチャーガイズ

作成者情報

広沢
原宿キャットストリート店
テント泊を伴う縦走登山を中心に活動しており、最近はトレイルランにも挑戦中。 山と街の繋がりをテーマにしたイラストや立体作品によって、日常の中で山の魅力を感じてもらえるような制作もしています。 店頭ではより多くのお客様にアウトドアを楽しんでいただくためのお手伝いをしております。お気軽にご相談ください。

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