夏は「山の不思議」がテーマ。夏と言えば!の妖怪話から人の人生、山の本質まで……幅広く山にまつわる不思議な話の3冊をご紹介します。やはり山には自然の美しさだけでは語り尽くせない、不思議がいっぱい。それも魅力ですよね。
『水木しげるの山』
発行:ヤマケイ文庫
著者:水木しげる
妖怪といえば、水木しげる。山にまつわる妖怪漫画と妖怪画のアンソロジー。漫画12編と妖怪画36点が収録されています。作り話でしょう、と言いたくもなりますが各地に似たような妖怪の話が残っていることも多いのです。本当にいるのかもしれませんよ。
『遠野物語 山の人生』
発行:岩波文庫
著者:柳田國男
民俗学者として言わずと知れた柳田國男。遠野物語と併収されている「山の人生」をご紹介します。山で暮らす人々についての逸話や伝承がまとめられているのですが、過酷な山の生活が垣間見えゾクッとする話もたくさん。妖怪よりも人間の方が怖いかもしれません。
『いきている山』
発行:みすず書房
著者:ナン・シェパード
散文詩でもあり形而上学的な哲学論考でもあり……紹介が難しい本なのですが「山の本質」を知る試みの一冊。難しそう!と思われるかもしれませんがとても読みやすく美しい文章です。山の不思議と向き合う、ひとりの女性の視点に触れられます。


