雨風や寒さといった過酷な環境から身を守るため、アウトドアウェアにはさまざまな機能が備わっています。『アウトドアウェア講座』では、山での安全や快適性を提供してくれるウェアのこと、コロンビア独自の機能についてご紹介します。
第2回は、登山道具の三種の神器のひとつ「レインウェア」をピックアップ。レインウェアが登山においてなぜ重要なのか、どのような役割を持っているのかを解説していきます。
TIPS 1
「防水・透湿」ってなんだ?
まずは、レインウェアの最大の特徴である「防水・透湿性」について。「防水性」とは、生地の表面に施された撥水加工と、その内側にある特殊なメンブレンにより、ウェア内への雨の侵入を防ぐ機能のこと。このメンブレンは特殊な構造で、雨粒のような大きな水滴は通さず、汗によって生じた水蒸気だけを外へ放出するのが特徴。この水蒸気を放出する機能が、もうひとつの特徴である「透湿性」です。
この「透湿性」とは、外からの雨を防ぎながら、ウェア内の蒸れも軽減してくれる機能のことで、コロンビアは、独自の防水・透湿機能として「アウトドライ」や「オムニテック」を開発。レインウェアやシューズなど、さまざまなアイテムに活用してきました。もし透湿性がなければ、レインウェアの内側は蒸し風呂のような状態になってしまうはず。とても大切な機能なんです。
TIPS 2
正しい着用方法を学ぼう
レインウェアは着るだけでは十分にその性能を発揮することができません。正しく着用し、状況に応じて調整することで、防水性・透湿性を最大限に活かし、快適で安全な登山につながります。
着用時に気をつけたいのが、フードや袖口の調整です。フードは頭にぴったりフィットするようにドローコードを締めましょう。緩いままだと風であおられたり、雨が顔に吹き込んだりして視界が悪くなってしまいます。袖口や裾も、雨風の侵入を防ぐ重要なポイント。手首のベルクロや裾のドローコードを適度に調整することで、雨水や冷たい風をしっかりとブロックしてくれます。
TIPS 3
レイヤリング調整で
快適性アップ!
レインウェアは雨が降らないからと使わないのはもったいない。風を防ぐウインドシェルとしても活用できる便利なアイテムです。稜線などでは雨が降っていなくても強風によって体温が奪われてしまいます。そんなときは、レインウェアをサッと羽織ることで、風による冷えを大きく軽減できます。
また、朝夕の気温が低い時間帯は、ベースレイヤー+薄手のミドルレイヤー+レインウェアという組み合わせにすることで、保温しながら風をブロック。行動中に暑くなったら、レインウェアのフロントファスナーや脇下のベンチレーションを開けて換気すればOK。衣服内の蒸れを抑えつつ、急な風や気温変化にも柔軟に対応できます。
日々進化をつづける
レインウェア
レインウェアは雨を防ぐだけでなく、登山中の体温を守るための重要な装備です。その役割は、レインウェアが誕生してから変わることはありません。しかし、使用される素材が進化し、より高性能になったり、デザインにより動きやすさや快適性が向上したりと、日々進化しているアイテムでもあります。

