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賑やかな夏が過ぎ、しとしとと雨が降る秋の山。森はきのこの季節を迎えます。木々の種類や地面の湿り気、落ち葉の重なり、雨のあとに立ち上る匂い。森のサインを手がかりに探すきのこ。そんなきのこ探しの魅力とは、森を歩きながら普段は見過ごしていた小さな変化に気づけること。きのこを通して森を見るといつもの風景が少し違って見えるはずです。*山のきのこは同定が難しいため専門家のアドバイスを仰いでください。

深い香りと重厚な質感
「コウタケ」

主にブナなどの広葉樹林に生える大型のきのこ。傘は厚く不規則に波打ち、黒褐色で重厚な質感を持つのが特徴。独特の強い香りを放ち、この芳香がコウタケという名前の由来とされる。腐植の多い土壌を好む。肉質はしっかりとしており食用となるが、発生量が少なく希少性が高い。
季節:9月下旬∼11月

日本版ポルチーニの代表格
「ヤマドリタケ」

広葉樹林や針葉樹林の地上に発生する大型の菌根性きのこ。傘は茶褐色で滑らかで裏面はひだではなくスポンジ状の管孔を持つ。全体に肉厚で強い香りを放つ。ヨーロッパで3大きのこに数えられるポルチーニの近縁種で食用としての評価も高い。ブナ科樹林に生育するヤマドリタケモドキも同様に食用となる。
季節:8月∼10月

カラマツの森を彩る
「ハナイグチ」

カラマツ林に多く発生する。傘は黄褐色から橙色でぬめりが強く、湿ると光沢を帯びるのが特徴。裏面はひだではなく管孔を持ち、やわらかな質感。ぬめりを活かした食感で食用としても親しまれ、味噌汁などにすると風味が引き立つ。北海道ではラクヨウ、長野ではジコボウなどさまざまな呼び名がある。
季節:9月∼11月