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俳優・栄莉弥さんが挑む、
夏の木曽駒ヶ岳

ファッション雑誌や映画、ドラマを中心に活動する栄莉弥さん。カナダ・トロントで生まれ、幼少期は自然豊かな長野県で過ごし、俳優になるために上京。第36回メンズノンノモデルオーディションのグランプリを最年少で受賞するなど、俳優のみならず、モデルとしても活躍しています。

そんな栄莉弥さんが登るのは、日本百名山のひとつとして数えられる中央アルプスの名峰「木曽駒ヶ岳」。「これまで奥多摩の雲取山や丹沢の山を登ってきて、今年はアルプスに挑戦したいと思っていました。3000メートル近い山に登るのははじめてなので、すごく楽しみにしていました」と語る栄莉弥さんとともに、木曽駒ヶ岳の山頂を目指します。

東京で感じた自然の大切さ

バスとロープウェイを乗り継ぎ、千畳敷へ。氷河がつくりだしたカール地形を歩きながら、栄莉弥さんの自然との関わりを伺いました。

「幼少期と高校時代を長野県で過ごしました。自然との距離がすごく近い場所だったこともあり、裏山に登ったり、景色を見て過ごすこともありました。その頃は、自然が身近すぎてとくに気にも留めていなかったのですが、高校2年の頃に上京したとき、ふと空を見渡すと見慣れていた山の景色が見えないことに気づいたんです。

山に行こうと思いたち、奥多摩や丹沢に出かけるようになりました。思い出深いのは川苔山。連続で3回も登りに行ってしまいました」。

山で過ごす時間は、栄莉弥さんにとってかけがえのないリフレッシュの時間でもあるそうだ。

「都会では楽しいことがたくさんありますが、同時に神経をすり減らすことも。でも、山に出かければ自由! 都会の狭いスペースで悩んでいたことは、山の中ではとてもちっぽけに感じます。そして実際、大自然を前に直向きに頂上に向かって登る自分はとてもちっぽけだなって実感するんです」。

千畳敷を登り切り、景色が開けた乗鞍浄土でひとやすみ。栄莉弥さんがバックパックから取り出したのは一冊のスケッチブック。

「絵を描いたり、詩を書いたりするのが好きなんです。山ではなかなか時間を作るのが難しいときもありますが、そのときに見たものや、感じたものを残しておきたいんです」。

はじめて見るアルプスの景色

中岳(2925メートル)を経て、山頂へとつづく最後の登りへ。南アルプスの山々が描く絶景を堪能しながら登山道を進みます。憧れのアルプスを歩く栄莉弥さん。高山ならではの景色はもちろんですが、急に霧が広がってきたり強風に煽られたりと、山の厳しさを体感できたことも印象的だったよう。

「レイヤリングの大切さを実感しました。夏でも寒いと感じることがあるとは……。レインウェアで防風したり、フリースで保温したり、コロンビアのウェアの機能に助けられました。こんなにアウトドアウェアが心強いと思ったことはなかったですね」。

しかし、木曽駒ヶ岳山頂が近づくにつれて晴れ間が広がりはじめました。めまぐるしく変わる天気を楽しむように、栄莉弥さんは雲の合間からのぞくアルプスの山々に向かってカメラのシャッターを切っていました。

「写真は、フィルムカメラやオールドコンデジで撮っています。フィルムは現像までの時間も好き。すぐに写真を見られないぶん、山での時間が凝縮されるように思うんです」

そして木曽駒ヶ岳の山頂・2956メートルに登頂!

「もうほとんど3000メートルですよね。自分にとって標高が高い山は本当に未知の世界でした。登ってみて感じたのは、すごい迫力の山々の連なり、見たことのない高山植物、めまぐるしく変わる天気など、アルプスならではの景色でした。

高山にしかいないという雷鳥を、しかも親子で見られたのは嬉しかったですね。木曽駒ヶ岳はしっかりとした装備があれば、登りやすい山でもありますし、はじめてのアルプス登山で選んでよかったと思いました。と同時に、コロンビアのウェアがあったからこそ、こうして安心して登れたのかなとも思いました」。

山での食事も楽しみ

登頂後は風を避けられる場所を探してランチタイムに。愛用のコッヘルとバーナーでお湯を沸かして、カップラーメンをいただきました。お湯が沸くまでの時間は持ってきた小説の世界へ。

「稜線に出た瞬間が大好きなんです。稜線に到達するまでは、体力というより気持ちの面でしんどいことが多いです。果てしなく続いていくように感じる上り坂、上がる息、重い足。けれど、稜線に出て視界が開けた瞬間、全て忘れます。それくらい稜線歩きには爽快感があります」。

アルプス登山を終えて

来た道を戻りながら栄莉弥さんが話してくれたのは、次に登りたい山のことでした。

「木曽駒ヶ岳に登って、アルプスの壮大さを実感しました。そして、もっとアルプスの山を登ってみたいと思いました。常念岳、唐松岳など、登りたい山のリストがあります。ひとつひとつ、じっくり向き合いながら挑戦していきたいですね。

アルプスの山に行くならテント泊もしたい。装備を揃えたいし、次から次へとやりたいことが湧いてきてしまいます。山は非日常の世界。過ごす時間が長ければ長いほど、下山後のありがたみが大きく感じます。もっともっと、山での時間をたくさん過ごしたいですね」。

Profile

栄莉弥(えりや)

2005年11月29日生まれ。カナダ・トロント出身。第36回メンズノンノモデルオーディションのグランプリを最年少で受賞。俳優としても活躍し、近年の出演作に、映画『宝島』やドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』『小さい頃は、神様がいて』などがある。

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