「山のスキルを磨けば、山頂はもっと近くなる。」をテーマに登山知識・スキルの向上を目的とした計10回の講座を予定している2023-2024シーズンのコロンビア登山学校。日帰り登山から雪山登山やテント泊など初心者から中級者まで幅広くご参加いただける内容を用意しており、ご興味のある回のみの参加も可能です。

今回のガイドはコロンビア登山学校の主任講師でありコロンビアスタッフでもある伊藤伴さんでした。参加者は男女7名にコロンビアスタッフ2名を加えた計10名での山行で、様々な地域から幅広い年齢層の方が参加しましたが、皆さん「山が好き」「山のスキルを磨きたい」という共通点を持つ者同士すぐに打ち解け、お一人での参加がほとんどだったとは思えないくらい和気藹々としたムードの3日間でした。

集合後はゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ栂池自然園まで上がり、初日の宿泊地である白馬大池山荘へ向けてスタート。道中は効率的な水分補給のタイミングや方法、正しいザックの背負い方を学び、参加者の皆さんはエネルギー補給にオススメの行動食についてのディスカッションで盛り上がっていました。

歩きやすい木道が整備された天狗原の湿原を進み、白馬乗鞍岳（2469m）のピークを越えると白馬大池の湖畔にある白馬大池山荘へ到着。到着後しばらくすると強い雨が降ってきてギリギリで難を逃れることが出来ました。

夕食後はコロンビアにちなんだクイズや山の話で親睦を深めました。

2日目は森林限界を超えた気持ちのいい稜線歩きがメインで、この日は疲れにくい登り方や急登、雪山で使えるステップをガイドが実演しながら学びました。移動中はガスがかかっている時間が長く、時折晴れ間や展望が見られる中で新潟県の最高峰である小蓮華山（2766m）、今回のメインである白馬岳（2932m）へ登り、日本最大級の山小屋である白馬山荘へ到着。夕食までの時間を利用して白馬三山の中央に位置する杓子岳(2812m)にも全員で登頂。

自由時間にも自然と全員が集まりチームワークを高めるゲームや様々な話題で盛り上がりました。

最終日の午前中は好天で、朝食前に小屋の裏手からご来光を拝み、遠くに立山連峰や穂高連峰も見ることができました。下山は2日かけて登ったルートをそのまま戻る行程で、道中はトレッキングポールの使い方や下山時、トラバースをする時のコツをレクチャーし、さっそく実践しながら下山しました。時間が経つにつれて徐々に雲が増え、登山口までの最後の15分程は雨に降られてしまいましたが無事下山できました。

朝焼けに照らされた白馬岳と杓子岳。

白馬山荘をあとに。

晴天の中、山頂での集合写真をリベンジ。

ガイドからトレッキングポールの使い方や下山時のコツのレクチャー。

下山中にはライチョウの親子に遭遇。

山小屋では2泊共に男女に分かれてそれぞれ同部屋だったこともあり参加者同士の仲もどんどん深まっていきました。

登山のスキルや知識を学ぶのはもちろん、日本百名山だけでなく花の百名山にも選定されている白馬岳の固有種や希少種も多い植物の数々や、特別天然記念物のライチョウ、火山活動によって形成された巨大な白馬大池など栂池・白馬エリアの豊かな自然を満喫できた3日間。歩行距離約23km、累積標高約2150mの行程で岩場やザレ場、急登も多いルートでしたが、要所要所でガイドから歩き方のコツがレクチャーされ、歩行ペースも状況に合わせたペースを保ってくれるので全員が怪我無く無事に下山することが出来ました。天気も事前の予報ほどは大崩れせず、真剣に学びながらも登山を楽しむ参加者の皆さんの様子がとても印象的でした。

WIN THE SUMMIT ACADEMY 2023-2024　コロンビア登山学校ではVol.3以降もロックトレッキング、スノーシュートレッキング、雪山登山などの講座をご用意しております。ステップアップをして安全に登山できるスキルや知識を身に付ける機会になりますので皆様のご参加お待ちしております。

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