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「ソトアソビを学ぶ一日」アリガト山物語in大阪イベントレポート

2019/12/20

12月7日(土)、大阪・交野市に店舗を構える「ソトアソ」で、トレイルランニングイベント“アリガト山物語in大阪”を開催。講師を務めるコロンビアモントレイル・マウンテンハードウェアアスリートの中川政寿さんよりレポートが届きましたのでご紹介します。


「アリガト山物語」にしたのはマナーや感謝は人に教えられてするものではなく、体験して感じたことが行動として現れると思っているからです。マナーを守りましょう!あれは禁止!これをして下さい…みたいな講習会はつまらないし、すでにマナーは頭で理解している方はたくさんいる。次にすることは理解した方々が周りにどのように伝えていくか。
人に伝える時に何何したらダメ!何何しないといけない!とか言いたくないですよね。

マナーの悪いランナーに会ったらこんなこと思った!十分な装備があればこんな時安心!アリガト山物語で体験しているから押し付けでなくオススメになる。体験しているから具体的に伝えることが出来る。

そんなアリガト山トレイルランナーが増えたらええやん!?

ということで大阪交野の里山で寸劇をしつつトレイルランニング。参加者の皆様にはアリガト山STYLEの5つのボードを使い寸劇に参加したり、観客になって頂きました。
アリガト山物語で感じたこと、考えたこと、体験を周りに伝えて頂ければ嬉しく思います。(イベント詳細はこちら

講師:中川政寿(チームコロンビアモントレイル・マウンテンハードウェア)
京都を中心にトレイルランニングツーリングなどでトレイルランニングの魅力を発信している。また、地元の整備活動・環境活動にも積極的に参加し、トレイルの環境保護活動にも取り組んでいる。Nadikitayamaというアウトドアでのフィットネスクラブにて京都市内の里山を利用したご近所ランニング感覚のトレイルランニング、トレッキングプログラムでインストラクターも務める。

では具体的にどんな寸劇だったのかは…

アリガト山STYLE 1
笑顔の挨拶はマスト!笑顔返しをされたら一流

笑顔で挨拶したら笑顔で返された!その日一日よい気分でトレイルランニングできますね。
逆にハイカーのその日一日の登山を最悪の気分にするトレイルでのマナーの悪いランナーとのすれ違いの体験。

坂道でのすれ違いは登り優先。
理由は、
上にいる人が石を蹴飛ばし、下にいる人に転がった石が当たる。
降りる人がなにかの拍子につまづき、下の人を巻き込んで倒れたら事故になる。
歩いている人同士でも上の人は止まり、下の人が登ってからすれ違い、下り始める。

マナーとして理解していても、危ないという恐怖体験やハイカー側の人の立場の体験がない方がほとんど。
ということで危ない目に合って頂きました。

アリガト山物語Scene1
ハイカーの立場で悪質トレイルランナーとすれ違う

“きつい登り坂を黙々と登っている、たいがい下を向いているので当然上から駆け下りてくるランナーには、すれ違う直前まで気付かない”というハイカーになってもらい、そこに悪質トレイルランナーが走って来るという設定。

ソトアソ店長・柏木さんが演じるトレイルランナーは、すれ違いの時に“自分はスキルもあるし、走りながらハイカーの間をすり抜けても安全にすれ違うことができる”と思っているかなり悪質なトレイルランナー。

※安全の為静止した状態で「行きます」と言ってから走ってすり抜けました。

近距離ですれ違う恐怖心を参加者に味わって頂きました。
「行きます」とは、実際の場面では「こんにちは」と自分の存在に気付いてもらうきっかけです。今回はビギナーの方が多めだったので一番安全な場面設定でしたが、「行きます」も言わずに沈黙のあと、突然駆け下りて、下り方向を向いて降りているハイカー役の参加者をすり抜けて追い抜くというレベル2挨拶なし、後ろから走って追い越す超悪質の場面設定もあります。

このすれ違い体験は、グループでトレイルランニングしている皆様にも色んな場面を想定して実際にやってみて、すれ違うハイカーのお気持ちを感じて頂ければ嬉しいです。

アリガト山STYLE 2
タイムは気にしない
五感をフルに使って楽しもう


“タイムを気にしない”はレースやFKT、トレーニングに限ってのことかもしれませんが、何かに囚われて五感をフルに使えていない状況はよくあること。
ということでそれまでまったり里山を楽しんでいたのに、突然強引にタイムを気にする残念なトレイルランナーを演じました。

アリガト山物語Scene2
下山予定時刻が迫っていてコース一番の景色が見られる展望台をスルーして下山しかける。

ようやく山頂に着いたにも関わらず、時間が無いと言って無理矢理参加者を急かして、山頂をスルーしていただく。というあまりにも強引なネタを始めたので参加者の皆様から「えっ?!あんなに景色よさそうやのに立ち寄らずに下山するん?」とマジつっこみを頂きました(笑)そんなことする訳がない!こんなに素晴らしい景色を楽しまないなんて!

しかし、僕が年間10レース以上の大会スタッフをしていると、レースコース脇の絶景や少し回り道したら景色が見えますとレース側からアナウンスがある絶景ポイントをほとんどの選手がスルーしている。走り方はそれぞれですが、もったいないと思うこともあります。多分ハイカーの多くはその景色を見るために山に登っている。また、五感を使ってその土地特有の草花や鳥の声を楽しんだり、中にはその土地のその季節だけしかない景色を感じる為に山を登っている人もいるでしょう。

タイムを気にしているのはもしかして僕らトレイルランナーだけかもしれません。そういう意味でタイムを気にせず五感をフルに使うことで今まで感じなかったハイカーが感動しているその山の魅力に出会えるかもしれません。

もう一つ。タイムを気にせずとは登山計画をしっかり立てるということでもあります。
今回(のネタ)のように下山時刻が迫っているから景色を楽しめないなんて残念過ぎます。ということで

アリガト山物語Scene3
地図読み

トレイルランニングは山の遊びです。帰りが予定より遅くなる、道に迷う、遭難する。そんなリスクを避ける為の山遊びの必須スキルが“地図読み”。山に登る前に、等高線と距離からどれくらい下山までに時間がかかるのか計画を立てる。山では自分が今どこにいるのか、ピークに着いたら次はどちらの方向に下るのか、地図読みが出来ればはっきりした登山計画が立てれて行動時間に余裕が出来てタイムを気にせず景色を楽しめる。今回コラボさせていただいたアウトドアショップ「ソトアソ」 さんでは、定期的に講習会も行っているそうなので、気になる方は習いに行ってみてはいかがでしょうか。ソトアソHPはこちら

アリガト山STYLE 3
視野を広く
素敵な場所を見つけたら足を止めよう


今回の交野トレイルのコースでは、素敵な場所がたくさんあり過ぎてこのSTYLE3のパネルを何回も出しました。
そして視野を広くということで、僕が普段行っているトレイル整備のお話も少しさせて頂きました。僕は京都一周トレイルというロングトレイルを京都の山岳会の先輩ハイカーの皆様と共に整備しています。

アリガト山物語Scene4
トレイルを走るだけでは気付けないトレイル整備してくれている人の仕事

トレイル整備はレースがあるからされている訳ではありません。歩きやすく安全な登山道にする為に地元の山岳会の方や、有志の方々が日々トレイル整備をして下さっているから僕らは気持ち良く走れます。

トレイルのステップは登りやすくする為もありますが、トレイルが崩れない為にあります。
斜面のトレイルに雨が流れると土や砂が流されトレイルがえぐれます。その溝にまた雨が降り、石が浮いてきてガレたトレイルになり、トレイルが荒れてくる。斜面にステップがあることで水と土砂を堰き止め、溢れた分は一段下のステップへ。また溢れた分は…とステップがあることでえぐれて浮き石にが出てくることが防げます。逆にこのこのステップをきつく踏み込んだりして壊すと、そこの土砂が流れてトレイルが崩れる原因になります。細い木で出来たステップはなるべく優しく通過しましょう。

また、この場面は台風などの倒木の迂回路が崩れないように谷側に添え木を置いて歩ける幅を確保しているものです。
こんな場面に出会ったら優しく歩いて通過しましょう。

トレイルは人の手が入らなければ荒れる一方です。そのトレイルが歩きやすいということは誰かが手を入れてくれているということです。

視野を広くトレイルを整備する人の立場に立って優しくトレイルを利用して頂ければ嬉しいです。

台風の影響がまだ残るトレイルもたくさん

アリガト山STYLE 4
十分な水、食料と装備を。
過度な軽量化は焦りを生む

緊急用として普段から持っていると安心なエマージェンシー用のシートとニューハレ
いつも持っていても実際使ったことがない人が多いのでは?
ということで

アリガト山物語Scene5
助けが必要な人に出会った時

エマージェンシーシートの暖かさを体感。
実際極寒の環境での使用経験をお伝えしながら羽織ってすぐに感じれるほど暖かいことを体験。

ニューハレXテープもトレイルランニングで多い捻挫。ロールテープだと巻き方や固定の強さが解らないですが、
写真付きでわかりやすく、捻挫の程度に合わせて組み合わせることができる。
こちらも持っているだけと、使っているところを見たことがあるのとではいざ使わなければならない時の安心感が違う。
ニューハレXテープは捻挫にはもちろん、出血を伴う怪我の圧迫止血にも使える。

この2点はレースなどで必携品ですが、使ったこと、使用した感想を知っていれば緊急時の為に自分の為、または誰かの為に普段から持つ意味も分かる。

そして毎度おなじみマウンテンハードウェアパッカブルウェアご紹介の時間

アリガト山物語Scene6
それ、どこで売ってるんですか?買います!

冬のトレイルでは保温性が高いダウンや化繊の綿のハイロフトのアウターをザックに余裕があれば持っていた方が良いのは怪我をして動けなくなった時の為。
だけではなく素敵な場所を見つけたら足を止めた時、コーヒーでも淹れようか。
などなど冬のソトアソビの時の頼れるアウターは必要と同時に一着は持っておきたいもの。

マウンテンハードウェアのゴーストウィスパラー2 ジャケットに搭載された“QSHELD DOWN”はダウン自体に撥水加工しているから多少の発汗ではしぼまない!

または

化繊綿製品コアストラータフーデッドジャケット“PRIMALOFT”はダウンほど柔らかく、小さくなる!
ご自分のソトアソビのスタイルに合わせてぜひ一着!

持っていた方が良いのではなく持つべきなのは防水のジャケット。
リロイジャケットは、上田瑠偉選手監修の走りやすさと軽さが特徴のトレイルランニングに特化した防水ジャケットしかもパッカブル!

さらに1時間くらいのザックなしのトレイルランニングの時にもポケットに入れて持って走るべきソフトシェル。
中でもコアプレシェルフーディは軽くて柔らかく、シャカシャカしない。まるで空気を羽織っているようで、しかも小さくパッカブル!

ソトアソ店長からもコアプレシェルの使用感を頂き、アウトドアショップ店長視点でのアウトドアウェア選びのポイントなどなど頂きました。

トレイルランニングはハイクよりも行動範囲と運動量が大きい分、楽しみ方もリスクも助けを求める人に会う確率も高くなります。
そんな時の為に過度な軽量化は避けて、マウンテンハードウェアの製品を選ぶ軽量化と十分な装備を持ってお楽しみ下さい!

アリガト山STYLE 5
他人のゴミも持ち帰る
みんなで気持ち良いトレイルに


アリガト山物語Scene7
これを付けている時はアリガト山スタイルで山を楽しもう!

アリガト山ダストポーチ
アリガト山特設サイトはこちら

とても気持ち良いトレイル、最高の景色を見て、気分の良い日。
ちらっと目に入ったゴミ!拾わないで帰るとこの気持ち良い気分が台無し。
そんな時にあると便利なアリガト山ダストポーチ!

山に落ちているゴミと街に落ちているゴミの違いは何でしょうか?

街のゴミは例えば道路の清掃などやクリーンアップ活動など人の目に触れたり拾われる確率は山のゴミに比べて高い。しかも拾われなかったゴミも場合によっては雨に流され下水処理施設を通過して川から海へ流れ出ることはない場合もある。しかし、山のゴミは見つけた人が拾わなければずっとある。しかも大雨で流されればダイレクトに川から海へ流れていきます。

クリーンアップトレイル!清掃登山!とゴミを拾う意識がある時はゴミを見つけようと探しながらトレイルを進みますが、それ以外の普段のトレイルランニングや登山の時はゴミを探しながら走ったり歩くことはあまりないかもしれません。また、トレイル整備のSceneの時のトレイルに優しい走り方や、台風や大雨で荒れたトレイルで手だけでできる範囲で少し枝を端によけながら歩いて、後に歩いたり走ったりする人にさり気なくええことしたり。ゴミもトレイルへの優しさも、さり気ないええ行動も意識一つでできるアリガト山の行動だと思います。

アリガト山ダストポーチはダストポーチです。ゴミを入れるポーチです。入り切らないゴミに出会った時には手持ちの袋に入れて持ち帰るか、また来た時に拾うか。ゴミを拾うか拾わないかそんなことにとどまることなく、付けている時はアリガト山の5つのスタイルに気を配れるアリガト山STYLEを入れるスイッチにして頂ければ嬉しいです。

アリガト山STYLEがどんなに素晴らしいかというと。
トレイルランニング仲間と立ち上げた山岳会で“はじめのいっぽ”という活動をしているとき(ホームトレイルで荒れた区間を出来る範囲で枝をトレイルの端によけながらゴミ拾いをするトレイルランニングの活動です)
大きなゴミ袋を持って走っているとたくさんのハイカーから「こんにちは」と話かけられて次の会話が弾んでお互いの山での清掃活動のことなどを話ました。笑顔の挨拶を向こうからしてもらえるとこちらも嬉しくて会話したくなります。

今回の交野トレイルでもソトアソ店長はすれ違う山の整備をしている方や市の職員さんから話かけられてはりました。

普段からアリガト山スタイルでトレイルランニングをしていれば「こんにちは」の次に同じ日に同じ山を楽しんでいる者どうしの景色だったり、感じたことを話たり。ハイカーの気持ちに寄り添う言葉が出てきたり。その会話がきっかけでそのトレイルの隠れた魅力に気付いたり。自分のトレイルランニングスタイルが変わることもあります。僕はハイカーとの会話がきっかけで山岳会に入り、トレイル整備に参加し始めました。

アリガト山物語Scene8
いつものトレイルランニングストーリー(物語)に少し、またはたくさん
「広い視野でタイムを気にせず、何かあれば自分と助けを求める人を何とかできる最低限の装備を持って、たまにはゴミを拾って、挨拶から始まる会話を楽しみながらトレイルランニングするアリガト山スタイル」を挟み込むと…
レースに向けてトレーニングをして強くなるチームの物語
コミュニティーを作り楽しくトレイルランニングを楽しむみんなの物語
一人でホームトレイルや旅ランでトレイルランニングを楽しむあなたの物語

それぞれご自分のスタイルでご自分の物語に合わせてトレイルランニングをお楽しみの皆様。
アリガト山スタイルのワンシーンをご自身のストーリーに挟んで頂き、皆様のトレイルランニングストーリーが
少しでも豊かになることを願っております。

■コロンビア モントレイル公式オンラインストア

<協力>
アウトドアベースソトアソ-O.B.S.きさいち-
〒576-0032
大阪府交野市私市山手3丁目1-14-105
https://sotoaso.jp/

2019/12/20

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